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新大関琴ノ若論

1月31日、琴ノ若の大関が正式に決定した。協会か
ら元琴欧洲の鳴戸と元大寿山の花籠が使者として立
った。伝達式で琴ノ若は「大関の名に恥じぬよう感
謝の気持ちをもって相撲道に精進してまいります」
と口上を力強く述べた。なお、琴櫻の改名は1場所
しっかり取ってからですぐの改名はなかった。

<大関昇進の非笑顔の琴ノ若>

琴ノ若はどんな大関になるだろうか。昨年霧島・豊
昇龍と新大関が誕生した。出だしは霧島が負け越し、
豊昇龍はかろうじて8勝だった。横綱への期待は急
速にしぼんだ。琴ノ若には二の舞になってほしくな
い。

横綱への期待を抱かせる大関。これこそ琴ノ若に求
められるものである。一月場所はいきなり13勝した。
力は急速についてきている。

勢いのあるうちに力をつけることである。それには
稽古しかない。大関に長くいるとチャンスをのがす
ことになりかねない。

それと1度も勝てない照ノ富士を打倒することであ
る。照ノ富士にとって嫌な相手は動きまわるか食い
下がる力士である。琴ノ若はどちらでもない。今の
ままでは照ノ富士にとって取りやすいだけになる。
そこを打破するには稽古しかない。地力を逆転させ
ることである。

<騎馬上の琴ノ若>

初代若乃花は不十分な成績で大関に昇進しただけに
発奮した。責任感が強かっただけに人一倍稽古した。
「一にも二にも稽古ですよ」と語っている。猛稽古
が若乃花を横綱にした。

琴ノ若を見る周囲の目は違ってくる。それを跳ね返
すだけの相撲を期待したい。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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