先場所幕内に復帰した朝乃山は平幕相手に11勝1敗
小結・関脇・横綱相手に1勝2敗であった。幕内下
位・中位相手では強さを発揮したといえる。
来たる七月場所は番付を4枚目まで上げてきた。横
綱・大関との対戦圏内である。ここでどういう相撲
が取れるか、どういう成績を残せるか。朝乃山の真
価が問われる。
朝乃山最大の強敵は照ノ富士である。0勝6敗と1
度も勝てない。このうち5敗は朝乃山が大関で照ノ
富士が関脇以下のときだった。
右の相四つだが、四つ身は照ノ富士のほうがいい。
右のかいなの返しのよさで照ノ富士が勝ってきた。
先場所初めて地位が逆転した。朝乃山はいい立ち合
いをしたが、力でねじふせられた。
貴景勝戦は4勝5敗と拮抗している。大関同士の対
戦は2番で貴景勝が勝っている。対戦は令和3年三
月場所以来になる。
霧島には3勝2敗である。このうち1勝は不戦勝で
ある。いずれも朝乃山が大関時代である。現在連敗
中で令和3年五月場所以来の対戦となる。今度は立
場を変えての対戦になるが、勢いは霧島にありそう
である。
先場所、朝乃山は大栄翔の突き押し相撲になすすべ
なく敗れた。大栄翔には7勝10敗と負け越している。
7連敗したことがあった。四つ相撲力士にとって押
し相撲はやっかいな存在である。
ほかに御嶽海に5勝6敗と負け越している。豊昇龍
とは1度対戦して内掛けで敗れている。若元春、琴
ノ若とは初顔になる。
七月場所は朝乃山の大関復帰があるのか、ないのか
判断をくだす場所になりそうである。