幕下には20歳以下の力士が14人ほどいる。若さは成
長につながる。そして幕下を突破するには当然幕下
の成績がよくなくてはできない。そこで20歳以下で
幕下の成績がいい6人を選んでみた。それが以下で
ある。
向中野
三重県出身 宮城野(元白鵬)部屋
最高位幕下8 幕下成績31勝18敗 20歳
向中野は本名である。小学校のころから相撲道場に
通う相撲少年であった。中学3年のとき白鵬杯で優
勝している。また中学横綱にもなっている。中学・
高校を鳥取で過ごしている。180センチ、 171キロ
の体を生かし、押しのパワー相撲を取る。玉正鳳に
勝ったことがある。幕下成績で勝敗差〇13は20歳以
下ではナンバー1の成績である。
大辻
兵庫県出身 高田川(元安芸乃島)部屋
最高位幕下8 幕下成績55勝48敗2休 19歳
小学校で相撲を取り始めた相撲少年であった。全国
中学校選手権個人2位のとなっている。180.8セン
チ、138.8キロの体で押しなど前へ出る相撲を取る。
幕下生活は2年半となった。玉正鳳に1勝4敗、琴
翼に4勝、土佐緑に4敗している。
瀬戸の海
広島県出身 高田川(元安芸乃島)部屋
最高位幕下15 幕下成績17勝11敗 18歳
愛媛県生まれで広島は中学2年から。相撲少年であ
った。広島で通っていた相撲道場はかつて師匠が利
用していた道場であった。ケガと闘いながら幕下最
年少力士となった。181センチ、113.5キロで押し、
はたき込みの相撲を取る。明瀬山には幕下で1勝2
敗。落合にも負けている。これからの力士である。
千代虎
佐賀県出身 九重(元千代大海)部屋
最高位幕下14 幕下成績20勝15敗 20歳
20歳になったばかりの若武者である。小学生から相
撲クラブに所属する相撲少年であった。先代の元千
代の富士の九重に声をかけられ、その後九重部屋を
何度か訪問している。175センチ132.8キロで押し・
寄りなど前に出る相撲を取る。序二段時代、宇良に
勝ったことがある。幕下は5場所で、これからの力
士である。
木竜皇
千葉県出身 立浪(元旭豊)部屋
最高位幕下13 幕下成績23勝19敗 20歳
父は元時津海の先代時津風。弟は立浪部屋の春雷で
ある。小学2年・4年の時に白鵬杯で優勝している。
高校卒業後の入門である。176センチ、128.9キロ。
低く当たって前みつを引き、寄る相撲を目指してい
る。
琴手計
千葉県出身 佐渡ヶ嶽(元琴ノ若)部屋
最高位幕下17 幕下成績12勝9敗 19歳
兄は幕内の琴勝峰である。相撲を始めたのは5歳の
とき。中学3年のとき、白鵬杯で準優勝。相撲の名
門埼玉栄高校に進学した。序ノ口から現在まで7場
所、スピード出世である。しかも途中にコロナ部屋
ごと休場があった。183.8センチ、123キロ。立ち合
いに当たって先手を取り、前へ出る相撲を取れるよ
う心掛けている。幕下はまだ3場所である。