全勝翠富士は7勝3敗の小結若元春と対戦であった。
2敗の遠藤は関脇で7勝3敗の豊昇龍戦。遠藤より
優遇されている翠富士ってどういうこと?と言いた
くなる。翠富士は成績とは裏腹にどうも安易な対戦
相手になりがちである。
もっとも相撲は、若元春の前へ出る相撲に屈して1
敗した。若元春はしてやったりで面目を保った。12
日目の対戦相手が関脇で最も成績が思わしくない若
隆景戦である。翠富士が対戦すべき相手は琴ノ若、
2敗大栄翔、3敗豊昇龍、3敗霧馬山である。どこ
かちぐはぐな感じがする。
琴ノ若は2敗のうちに対戦すべきであった。11日目、
琴ノ若は土俵際北勝富士に不覚を取り、3敗となっ
た。こうなると琴ノ若対翠富士の対戦は果たしてあ
るのか。どうも取組編成は後手にまわっているとし
か思えない。同時に結果的に翠富士に優遇な取組展
開になっている。
2敗大栄翔は、高安とのパワー戦となった。思わぬ
熱戦となったが、パワーを制し、大栄翔は何とか2
敗を死守した。翠富士と1差となったが、残りの対
戦相手は以下である。12日目は北勝富士戦である。
残り3日間は霧馬山、明生、翠富士になりそうであ
る。
翠富士は果たして上位に通用するのか。上位は星の
つぶし合いで条件は翠富士より過酷である。翠富士
がその合間をぬって優勝しても優勝の権威に疑問が
でる。強者を倒しての優勝でないと真の優勝とはい
えない。連日満員御礼の大阪府立体育館、取組編成
次第で熱のこもった一番になり、白け場所にもなる。