五月場所の3大関の成績は悲惨な結果だった。
貴景勝8勝、御嶽海6勝、正代5勝だから
歴史的大関弱体の場所だった。今年(2022年)
の2月、大関の総合力を発表した。それは
大関勝率、大関出場率、大関勝利2ケタ率、
大関負け越し率(マイナスポイント)を合わ
せたモノだった。3大関の大関総合力は現
時点でどのようになっているのだろうか。
それが以下である。
大関勝率=勝ち数/(勝ち数+負け数)が3
大関のなかで最もいい数字が貴景勝の0.622
である。1場所に換算すると9.3勝である。
昭和以降の大関は朝乃山を含め、現役3大関
を除き47人いる。そのなかで12位である。
なお、御嶽海の大関勝率0.567は若羽黒と並ん
で32位タイ、正代の0.536は38位である。
朝乃山0.68
高安 0.668
把瑠都0.6584
琴風 0.6583
豊國 0.656
清水川0.649
霧島 0.647
貴ノ浪0.645
小錦 0.637
若嶋津0.633
栃東 0.623
出場率=(勝ち数+負け数-不戦敗)/出場すべき日数
である。公傷制度がある時期だけ認定されて
いるが、休場扱いとした。最初に公傷が認定
された大関は朝潮で、最も公傷が多い大関は
千代大海である。御嶽海はまだ大関2場所で
休場がなく、大関出場率1でトップタイに
位置する。正代は新大関の場所休場しただけ
で、大関出場率は0.92667と一見高いように
思えるが、 歴史のなかでは18位にすぎない。
貴景勝の大関出場率0.7645は下から数えて
7位である。
清水川1
魁傑 1
鏡岩 1
貴ノ浪0.984
豊山 0.982
琴風 0.973
若嶋津0.961
栃光 0.961
佐賀ノ花0.957
能代潟0.954
北葉山0.951
三根山0.95
雅山 0.95
出島 0.944
貴ノ花0.937
朝潮 0.932
琴奨菊0.927
2ケタ勝利率=大関2ケタ勝利場所数/大関在位場所数
である。2ケタ勝利できるから大関にあげる。
上がると2場所連続負け越しで関脇降格規定
に甘える。クンロク大関は揶揄の言葉であっ
た。なお、15日制でない場合、11日制は7勝
4敗以上の成績、13日制は8勝5敗以上の
成績とさせていただいた。御嶽海はまだ大関
2場所だから大関2ケタ勝利率は0.5である。
現時点では7位である。貴景勝の0.353は23
位、正代の0.1は下から数えて7番目だった。
豊國 0.615
琴風 0.591
清水川0.583
霧島 0.563
把瑠都0.533
増位山父0.5
貴ノ浪0.486
豊山 0.471
小錦 0.4662
常陸岩0.438
負け越し率=負け越し場所数/大関在位場所数
マイナスポイントである。公傷は負け越し
扱いとした。貴景勝の大関負け越し率0.353は
30位である。正代の0.4は33位、御嶽海の0.5
は下から10位タイである。なお、ベスト10は
次である。
琴風 0.091
琴光喜0.118
貴ノ花0.12
把瑠都0.133
北天佑0.136
朝潮 0.139
琴欧洲0.170
清國 0.179
貴ノ浪0.189
旭國 0.190
総合点=
大関勝率+大関出場率+大関2ケタ勝利率-大関負け越し率
はどのような結果になったか。それが以下で
ある。
御嶽海1.567 23位
貴景勝1.387 29位
正代 1.162 40位
こうしてみると3大関は中クラス以下である。
貴景勝、正代は期待しにくいことがわかる。
御嶽海はまだ大関2場所だから、これからの
活躍によって成績をあげていくことができる。
最後に総合ベスト10をあげておく。
琴風 2.131
清水川1.983
把瑠都1.947
貴ノ浪1.926
豊國 1.908
小錦 1.813
若嶋津1.808
豊山 1.788
北天佑1.785
霧島 1.7798