朝乃山の相撲内容は8日目まで27点であった。
9日目以降はどんな相撲内容であったか。
ふり返っていこう。
9日目 大栄翔 3.5 点
大栄翔の突っ張りとふところに入られての
出足に朝乃山苦戦。ようやく左上手を取って
勝負を決めた。
10日目 栃ノ心 2.5 点
右の相四つ同士。栃ノ心立ち合い変わり気味
にはたいて右四つ。栃ノ心下手投げでゆさ
ぶるも上手が取れず。朝乃山十分と思われて
出るも、土俵際の下手投げに沈む。勝負どこ
ろだが、土俵際は無用心だった。
11日目 炎鵬 1.5 点
炎鵬に翻弄された一番。右腕をたぐられ、
大きく泳ぐ。朝乃山は何もできずにあっと
いう間に押し出された。
12日目 豪栄道 5 点
がっぷり右四つ。朝乃山、強力な引きつけで、
まっこうから寄り切る。実力は完全に逆転
している。
13日目 宝富士 4 点
朝乃山右四つになって出る。宝富士まわり
こみながら突き落としをみせるも、朝乃山
上手まわし一枚ながら寄り切る。
14日目 貴景勝 3.5 点
貴景勝の突き押しに後退したが、朝乃山命綱
の左上手つかむ。上手投げと下手投げの打ち
合いを繰り返し、最後上手投げで朝乃山が
決める。貴景勝は力つきた。
千秋楽 竜電 5 点
朝乃山速攻の出足で一挙に寄り倒す。最高の
相撲でしめくくった。
同じ関脇同士の高安戦はなかった。取組編成
の不手際はこんなところにまで及んだ。朝乃
山は15日間を通して52点の相撲内容であった。
100点満点に直すと69点であった。これは
大関を目指す勢いのある相撲かというといさ
さか物足りない点数である。
以前は一人大関のときは甘い大関昇進があり
得た。3場所30勝や31勝といったように。
しかし、現在は3場所33勝が時流である。
11勝-10勝の朝乃山の大関のハードルはけし
て低くない。
心休まらぬ日が続きます。
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