力士は自分が育つだけでは半人前。いい力士
を育ててこそ一人前と言われている。弟子を
養成したいという白鵬の帰化をめぐる動きに
騒がしい日々である。さて、現在、帰化して
いる力士・親方はどれくらいいるのだろうか。
現役では魁聖があげられる。魁聖はブラジル
の日系3世である。本名にもあるスガノから
本名を菅野リカルドにした。なお、四股名の
魁聖一郎の一郎は祖父の名前である。元大豊
の荒汐親方が65歳を迎えるのは2020年の3月
である。そうすると部屋持ちの親方ではいら
れなくなり、蒼国来が後を継ぐと聞いている。
だが、中国モンゴル自治区出身の蒼国来が
帰化したというニュースはまだない。
現在帰化して親方になっている元力士は7
人いる。
まま本名にした。本名で言うと元琴欧洲の
鳴戸はおかみさんの苗字を名乗っている。
元旭天鵬の友綱はかつての師匠元旭国の苗字
をいただいている。元金開山の高崎は年寄名
を渡り歩いている。準年寄を含めると高崎は
8つめである。
ただ、彼らと比べると白鵬の実績、影響力は
大きい。へたをしたら白鵬によって、相撲界
が大きく変えられるのでは、という懸念も
聞かれる。ただ、相撲協会の最高決定機関は
理事会である。もし、外国籍のまま年寄に
なれたとしても、外国籍の理事は2名以内と
いう規定を設ければ違ってくるはずだ。
それでも1つ変えたほうがいいと考える規定
がある。外国出身力士1部屋に1人という
申し合わせである。これは、条件を変えても
いいと思う。外国出身力士が幕内に上がれば、
新たに外国出身者を入門させることができる
という規定である。
大相撲は国技から国際技に変わってきている。
相撲に限定すれば、女子相撲は日本よりヨー
ロッパのほうが競技人口は多いという。切磋
琢磨すれば日本人力士の奮起材料になる。
相撲ファンは大相撲において100メートル
競争で9秒台の争いを見たいのである。日本
人だけの10秒台の争いは見たくないのである。
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