大関というのは協会の看板である。関脇まで
は勝ち越しで上がれるが、大関となると好成
績の連続で初めてなれる地位である。協会
から使者が赴き、伝達式によって大関に昇進
したことを伝える。大関になった力士は口上
を述べる。これだけでも大関の特別扱いが
うかがわれる。
ただし、大関に昇進したとたん、2場所連続
負け越さなければ落ちなくなる。それによっ
て好成績の連続で昇進しても、昇進したとた
ん弱くなる。加えて、横綱が地位化したこと
によって、大関の存在価値がますます薄れて
きている。
そもそも横綱の昇進も一時の勢いやワンチャ
ンスで昇進するのだから、名大関なら近代、
現代は横綱に昇進してしまう。天竜三郎氏は
かつてこう言っている。「もてる素質を100%
発揮させるためには、早く横綱にしてはいけ
ない。横綱の重責にびくともしない地力と
精神力が備わってから昇進すべきである」
名大関は横綱に昇進、そうでない大関が大関
として残ることになる。そうした大関の特徴
は10勝以上の成績より9勝以下の成績が多い。
大関勝率が10勝である6割6分6厘7毛未満
である。それでは本来の大関はどういうもの
か。大関の条件を述べてみる。
1.関脇以下に力の差を示す。
2.3場所に1回は優勝争いをする。
3.時には横綱以上の存在価値を示す。
稀勢の里が大関止まりなら、間違いなく名大
関だった。大関は昇進前の一時的な強さだけ
では務まらない。大関を弱くしているのは、
間違いなく2場所連続負け越しで降下の規定
である。待遇だけ大関で相撲内容・成績が
伴わない大関は、御免蒙る。
休日返上で大相撲と格闘しています。
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よしなに
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