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■秋13日目 豪栄道の独走を許したある差

13日目のメインは横綱日馬富士対大関豪栄道
戦である。日馬富士10勝2敗、豪栄道12勝と
2差ある。豪栄道が勝てば優勝が大きく近づく。
というより事実上の優勝確定に近い。日馬富士
が勝てば豪栄道の全勝にストップをかけると
ともに、優勝争いの興味をつなぐ。
160923十三日目幕内 613
<豪栄道の首投げが日馬富士にきまる1>
 
激突の瞬間は来た。日馬富士鋭く立ち、果敢
に攻めて出る。豪栄道後退しながら、首投げ
が、あざやかに決まった。日馬富士の出足と
タイミングがあってしまった。豪栄道と直接
激突した横綱日馬富士をもってしても、豪栄
道をとめられなかった。
160923十三日目幕内 614
<豪栄道の首投げが日馬富士にきまる2>

思い出すのは、昭和45年三月場所14日目で
ある。1敗同士で対戦した大鵬と新横綱北の
富士戦でおきていた。北の富士が立ち合い
からもろ差しになって、一気に走ったとき大鵬
の逆転首投げが決まった。その場所大鵬は
31回目の優勝を達成した。
それにしても、豪栄道と日馬富士の2差は
あまりに大きすぎた。2差を生んだもの、
それは下位に対する取りこぼしの差である。
日馬富士の安定度は高いとはいえない。
それは先場所優勝した七月場所でさえ
変わらない。
160923十三日目幕内 616
<豪栄道の首投げが日馬富士にきまる3>
 
豪栄道は日馬富士よりさらに不安定である。
それが今場所は違った。豪栄道とてすべてが
完璧ではなかった。栃煌山戦は窮余の首投げ
だった。しかし、星を落とさなかったのが大き
い。取りこぼしがない豪栄道、こんなことは
初めてである。まったくの想定外であった。
これが豪栄道と日馬富士の差になった。残り
2日間、豪栄道は油断なく締めていただき
たい。

今日は取組前から国技館入りした。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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