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昭和・平成の10大ニュース9 八百長発覚と大量処分

これまで八百長の疑惑はあったが、証拠がなかった。相
撲協会もあくまでないと言ってきた。しかし、初めて物
的証拠が出てきた。それは野球賭博事件で調べていた力
士の携帯メールの削除した内容を復元することでうかび
あがった。平成23年2月2日毎日新聞がスクープした。
八百長に関与したと思われる力士、なりたての親方が引
退勧告、解雇などで二十数名が処分された。
伝統を大事にする大相撲は皮肉にも八百長も脈々と伝え
てきた。過去にいっさいなかったという放駒理事長(当
時)の発言を信じる相撲ファンはいない。(相撲ジャー
ナリストの中澤氏によると言わされたということだが)
八百長を認めた春日錦、千代白鵬、恵那司が新しく始め
たシステムとはとうてい考えられなかった。
八百長A
<中日スポーツに掲載された記事>
 
注射、工作相撲、大関互助会、星の貸し借り、中盆、片
八百長、真逆のガチンコなど多くの言葉と暴露記事で、
協会は否定しようとも、八百長の存在は浮き彫りにされ
てきていた。八百長の発覚は大相撲の存続をあやうくす
る大問題だった。処罰の対象に幕内上位、親方は手付か
ずだった。調査は限界があるせいか、誰もが納得する解
決にはほど遠かった。そのため一部の力士だけが協会を
去る「カタチ」になり、すっきりしない印象だけが残っ
た。
八百長はもっと早くから手をつけるべき問題だった。歴
代理事長は手をつける気配さえなかった。元若乃花の二
子山理事長が非公開で力士全員、親方に訓戒したが、効
果はまるでなかった。
力士の価値はどれだけ土俵に対して真剣に取り組んだか
にある。貴乃花が尊敬されるのは真剣で22回優勝を達成
したからである。偽りで得た地位、守った地位、得た賞、
そんなものにどれほどの値打ちがあるというのか。
喉元すぎれば熱さを忘れるという。再び八百長が問題に
なれば、大相撲は二度目は立ち直るきっかけを失うこと
になる。その自覚はけして忘れないでいてほしい。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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