十一月場所は終わってみれば白鵬の32回目の優勝で終わっ
た。前人未到の大鵬の優勝回数と並んだ。しかし、白鵬の
可能性はまだまだ広がっており、32回の優勝回数は通過点
に過ぎない。それよりも白鵬にとって破ってほしい壁が
ある。それは日本国籍を有していないと年寄になれない
規定である。
避けるためである。柔道は今や原点から遠く、細分化
された体重制、有効、教育的指導、投げ逃げ、押さえ
込み25秒、カラー柔道着など無差別で技ありと一本、
押さえ込み30秒のかつての面影は失われている。柔道は
JUDOという別な格闘技に変貌してしまったのだ。
変えたのは外国の柔道役員である。そのため相撲協会は
外国籍の年寄を排除したのである。「力士は体はでかい
が脳みそが小さい。わしは違うがね」と言ったのは力道山
である。紋切り型は知恵がなさ過ぎる。
例えば地位は大関以上または三役○場所勤めた外国人
力士は外国籍のまま年寄になれる。理事は2人以内と
する。など制限を設ければいいのではないか。力士は
自分が強くなるだけでは半人前。親方となって人を育てて
こそ1人前である。
はじきにされ、働く場所を奪われたらどう思うか。人の
立場に立って考えることは大切なことではないだろうか。
理事長が動かない場合は協会を公益法人に認定している
役所を動かすのも方法の1つである。白鵬には外国籍の