この日東の椅子席に子供たちの大集団が座っていた。
白鵬が土俵に上がるや彼らから大声援が館内に響いた。
白鵬が自費で招待した鳴海小学校100名の児童たちで
ある。鳴海小学校は宮城野部屋宿舎の近くにある関係から
実現した。土俵は白鵬が好調豪風を寄せ付けず寄り切ると
大歓声となった。
プロレスラー力道山は興行会社社長でもあり、プロレス
100年の体系として少年ファンを大切にした。大相撲は
昔から年配者の見るものというイメージがついてまわった。
筆者は以前から少年・少女、学生が割引で見られるシス
テムがあればと考えていた。
生で観戦すればテレビではわからないライブ感覚が伝
わってくる。豊真将が初日から14連敗したとき、千秋楽
の豊真将戦は異様に盛り上がったことがあった。自分の
ごひいいき力士を土俵だけでなく直接みることができる。
白鵬の小学生大招待は大相撲100年の体系につながるもの
として賞賛したい。
※追記 13日目テレビ解説者の九重親方(元横綱千代の
富士)を待つ少年と話した。土俵の勝負を予想しながら
勝負の見所を語り合った。大相撲中継が終わり放送室
から出て来た九重親方にサインをもらい、少年は上機嫌で
愛知県体育館を後にした。こういうことの積み重ねがファンを
増やしていくことになると思う。
増やしていくことになると思う。