「夢は横綱」と語る大砂嵐。こんな言葉は若ノ鵬以来
聞いたことがない。大いなる志と目標、相撲への
意欲は大変なものがある。大砂嵐は三月場所、どこ
までやるか。ともすれば遠藤の陰に隠れがちだが
明日のホープには違いない。
大砂嵐は幕下以下7場所を42勝6敗1休○35、十両
2場所を20勝10敗で入幕した。同じスピード出世の
常幸龍と比較してみよう。幕下以下は5場所で32勝
3敗○29、十両3場所29勝16敗で入幕。スピード
出世は常幸龍が上だが、常幸龍は入幕後、足踏みが
続いている。
大砂嵐は入幕3場所目だが、新入幕は負け越している。
まだ、相撲を覚えていなく、力任せの面が目立った。
入幕2場所目は修正してきて9勝した。立会いは
圧倒的に突きが多くなり、右四つになっての引き
付けが強力になった。また、かち上げで突進型の
力士を封じた。里山戦ではもぐられたが、がまん
して勝つ体勢をつくっていった。攻めが鋭く、我慢
して勝つようになった。反面、臥牙丸に馬力負け、
栃乃若に不要なかち上げで中に入られ、寄り切ら
れるなど課題も見えた。
負けて覚える相撲かな。大砂嵐は三月場所、まず
一月場所で負けた相手にリベンジすることである。
プラス一月場所以上の技能の進歩をみせていただき
たい。
<写真は一月場所の里山戦>