優勝圏内同士の対戦が実現した。2敗単独トップ金峰山と3連敗10
連勝の霧島が激突した。突きの金峰山か組み止めて霧島か。霧島が
勝てば金峰山を3敗に引きずりこむことができる。
立ち合い突き合って霧島素早く右四つに組み止めた。霧島寄ってい
くが金峰山右下手だけで体を入れ替えて残す。霧島、頭をつける。
外掛けにいくがきかない。金峰山は落ち着いてじっくりかまえる。
霧島下手を切って寄るところ金峰山の力あふれるすくい投げで霧島
がくずれた。
勝敗を分けたものは1差の心理的余裕と優勝宣言した意気込みだっ
たかもしれない。金峰山は2敗のまま千秋楽3敗の王鵬を迎え撃つ。
優勝圏内同士の対戦第2弾は結びの一番となった。3敗同士豊昇龍
対尊富士である。豊昇龍の3敗は熱海富士・正代・平戸海によるも
のである。相撲は、豊昇龍が素早く相手の懐に入って速攻の寄りで
正面土俵に決めた。豊昇龍の強さがクローズアップされた。平幕に
3敗したことで金峰山との差は一向に縮まらない。
王鵬は寄ってくる隆の勝を突き落として勝利した。これで金峰山と
対戦する意義ができた。貴重な1勝であった。
14日目を終え、2敗金峰山、3敗豊昇龍・王鵬と変わった。豊昇龍
は負け越しの琴櫻との対戦になった。これで果たして盛り上がるの
だろうか。金峰山対王鵬は優勝の行方がかかる運命の一戦になった。