貴景勝が8勝したとたん休場した。令和2年七月場
所以来2度目である。印象は良くないが、やむを得
ない面がある。情報通によるとケガの状態がよくな
く、勝ち越せば休場すると聞かされていた。このあ
たりが貴景勝の限界かもしれない。
1敗尊富士は朝乃山と対戦した。朝乃山はがっちり
右四つに組止めた。上手は取れず、かかえこんで出
ながら挟み込んで正面土俵に寄り切った。朝乃山は
工夫した取り口で快勝した。尊富士は痛恨の2敗と
なった。敗因は出足速攻の相撲が封じられたことで
ある。
続いて登場した3敗力士が大の里である。対戦相手
は小結阿炎である。相撲は、阿炎が果敢に突き立て
て攻めた。だが、大の里がはたくと阿炎は大きく泳
いだ。大の里は3敗を守り、優勝は千秋楽決着とな
った。
3敗豊昇龍は琴ノ若と対戦した。相撲は、豊昇龍が
強引な投げにいき過ぎた。琴ノ若はつぶすように寄
り倒した。豊昇龍はこのあたりが限界だったのか。
琴ノ若にしても前日4敗しているのだから話になら
ない。
結局大関から千秋楽まで優勝にからむ力士が誰一人
でなかった。横綱が休場してチャンスであるはずな
のに生かせない。大関が4人いても機能しないとな
れば存在価値がなくなる。大関は特別待遇を受けな
がら責任を果たせない。会社なら降格ものである。
今後大関には期待できないことが判明した大阪場所
であった。