大相撲

■23福岡13日目 優勝争う力士同士の対戦なき中で3敗組皮肉な後退

13日目は各段の優勝及び優勝決定戦進出者が決まる
日である。序ノ口優勝はウクライナの安青錦。序二
段は城間と大凜山との間で優勝決定戦になった。三
段目は大昇龍が優勝した。

幕下は11枚目北はり磨と42枚目聖富士の間で優勝が
争われた。北はり磨が勝てば十両復帰である。一方
聖富士は序ノ口から5場所目の19歳である。幕下初
登場で先場所まで23勝5敗である。過去1度対戦が
あり、北はり磨が勝っている。相撲は下位ながら聖
富士が押し出しで勝って優勝した。これで通算30勝
5敗である。恐るべき力士である。

その点幕内は優勝を争う同士の取組が皆無である。
どうももう一つ盛り上がりにくい。取組はその日の
結果を待たず作成しているからやむを得ない点はあ
る。これまで混迷の時代、終盤はその日の取組結果
をみてから作成しては、と提言してきた。その場合
3敗琴ノ若は竜電ではなく、熱海富士になったので
は。

3敗組はこの日皮肉な結果となった。まず、3敗一
山本は翠富士と対戦した。翠富士の当たっての変化
に一山本は大きくくずれた。一山本は上位で戦った
ことがないだけにこの辺が限界だったのか。

<琴ノ若、竜電に敗れ4敗>

3敗琴ノ若は前日の霧島戦の敗退を引きずっている
わけではないだろうが、相撲内容はぱっとしなかっ
た。琴ノ若は竜電に下からはいられ、左上手は前褌
を取られる。竜電は頭もつけ、万全の体勢をつくっ
た。琴ノ若は防戦一方でこらえるも最後寄り切られ
た。優勝を争わない下位力士からの敗戦となった。

2敗熱海富士は三役戦でなく、高安戦となった。高
安よりふさわしい相手はいなかったのか。それでも
相撲は、激しい攻防が続く展開となった。最後、よ
うやく熱海富士が高安を東土俵に押し出した。館内
は熱海富士の勝利に歓喜した。

<熱海富士、高安に勝って2敗死守>

2敗霧島は関脇大栄翔戦となった。突き合い、押し
合いのなかから霧島のはたき込みが決まった。勝負
は一瞬だった。霧島は大関ただ一人優勝戦線に踏み
とどまった。

<霧島、大栄翔を退け2敗>

14日目、2敗同士の霧島対熱海富士戦が実現する。
これでどちらかが12勝となるから完全に優勝争いは
両力士にしぼられた。当然勝った方が優勝に大きく
前進する。十一月場所を制するのは霧島か熱海富士
か。いよいよ大詰めである。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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