大相撲

■23福岡10日目 2023年十一月場所のゆくえ

2023年11月21日

まず、優勝ラインだが、普通に考えれば12勝になり
そうである。昨年は4場所、今年は3場所が12勝優
勝である。先場所は11勝1位であった。混迷の時代
は場所前の優勝予想を困難にし、優勝レベルを引き
下げてきた。

9日目を終えて1敗一山本、2敗霧島・琴ノ若・熱
海富士・美ノ海としぼられてきた。まず、今日の相
撲を振り返ってみよう。

◆1敗一山本対3敗平戸海
1敗は佐田の海によるものである。相撲は、平戸海
がうまく下から入って一山本は上体が起きた。平戸
海はもろざしで寄り立て黒房下土俵に寄り切った。
平戸海の技能が光った一番になった。1敗は消え、
2敗が最高となった。一山本は11日目、関脇大栄翔
と対戦する。

<一山本、平戸海に敗れ2敗>

◆2敗美ノ海対御嶽海
対戦相手の御嶽海は土俵下に控えているが2敗力士、
の美ノ海の姿がない。あわてて呼出と一緒に花道を
急ぐ美ノ海の姿が目にはいった。そうしてそのまま
竜電に水をつけていた。相撲は、御嶽海がどんどん
前へ攻め立て寄り切った。御嶽海はあっさり負ける
反面、ときどきいい相撲を取ることがある。今日は
その日だった。

◆3敗湘南乃海対2敗熱海富士
熱海富士は果敢に攻めて赤房下土俵に湘南乃海を押
し出した。熱海富士は先場所の優勝争いを経験して
いる強みがある。上位戦になっても先場所の経験が
生きてくる。

◆2敗琴ノ若対豪ノ山
豪ノ山はあなどれない。それを見てきたのが琴ノ若
である。相撲は激しいぶつかり合いとなった。その
なかから琴ノ若は左上手をがっちりつかんだ。上手
でゆさぶりながら上手投げを決めた。豪ノ山のパワ
ーは封じられた。

<琴ノ若、豪ノ山を退け2敗死守>

◆3敗錦木対2敗霧島
霧島は錦木の攻めをかわし、後ろにつくとそのまま
送り出した。錦木はやっかいな相手だが、霧島にと
っては楽勝の結果になった。

<霧島大関唯一の2敗>

この結果2敗は霧島・琴ノ若・熱海富士・一山本の
4人となった。熱海富士と一山本は上位戦を勝ち抜
かなければ優勝はない。これは容易なことではない。
霧島と琴ノ若の対戦はこれからである。優勝は優勝
を争う者同士の一番に勝利することが近道である。
3敗力士にもチャンスはあるが、残り5番全部勝っ
ての話である。終盤戦、優勝経験のある霧島がやや
有利の展開になるかもしれない。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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