大相撲

■23福岡9日目 サバイバルマッチで浮上したのは琴ノ若

幕下で若隆景と尊富士が登場した。まず、若隆景は
大辻と対戦した。大辻は昨年土俵の目撃者の幕下の
ホープで取り上げた。幕下成績は先場所まで68勝
56敗2休である。2勝2敗同士の対戦は若隆景の出
足鋭い速攻相撲がさえた。決まり手は押し出しであ
る。若隆景は調子を取り戻しつつある。

幕下西筆頭尊富士は3勝1敗で十両経験者の對馬洋
と対戦した。まったく問題にしない圧倒相撲で押し
出した。東幕下筆頭白鷹山4勝1敗、11枚目北はり
磨5勝。十両をめぐる戦いはこれからが本番だ。

2敗同士の豊昇龍対琴ノ若が組まれた。サバイバル
マッチである。豊昇龍は、琴ノ若に10連勝していた
が、ここ2場所はいいところなく連敗している。

<琴ノ若が豊昇龍に圧勝>

相撲は、四つになって胸があった時点で琴ノ若有利
であった。豊昇龍は上手が取れず、寄られて後退す
るのみ。最後、白房下土俵に寄り切られ、土俵下ま
で飛ばされた。琴ノ若は連敗を止め、豊昇龍とのサ
バイバルマッチを制した。

錦木は大関との対戦圏内にいながら前日の豊昇龍戦
が大関との今場所初対戦であった。どうもこのあた
りはバランスを欠くが、今日は貴景勝戦となった。
貴景勝は押ししかない。ひたすら押す。正面土俵ま
でいくが、そこまでである。錦木は逆襲に出る。押
せないときの貴景勝は危ない。貴景勝はそれでも押
しまくるなかからとっさに引き落とした。これで錦
木は大きくバランスをくずして土俵に転倒した。貴
景勝の押しの辛抱勝ちである。

<耐えて勝った貴景勝>

途中出場2日目の朝乃山の対戦相手は2敗霧島であ
る。相撲は、四つ身の激しい争いが続いた。朝乃山
左入るも互いにまわしが取れない。それでも朝乃山
は前に攻め立て、霧島まわりこむ展開。東土俵寄る
朝乃山が倒れ込み、まわりこむ霧島が土俵を割る微
妙な勝負となった。物言いがついたが、うちわ通り
霧島の勝ちとなった。霧島は大関でただ一人2敗を
守った。この1勝の意味は大きい。

<霧島土俵際残って2敗を死守>

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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