幕下で若隆景と尊富士が登場した。まず、若隆景は
大辻と対戦した。大辻は昨年土俵の目撃者の幕下の
ホープで取り上げた。幕下成績は先場所まで68勝
56敗2休である。2勝2敗同士の対戦は若隆景の出
足鋭い速攻相撲がさえた。決まり手は押し出しであ
る。若隆景は調子を取り戻しつつある。
幕下西筆頭尊富士は3勝1敗で十両経験者の對馬洋
と対戦した。まったく問題にしない圧倒相撲で押し
出した。東幕下筆頭白鷹山4勝1敗、11枚目北はり
磨5勝。十両をめぐる戦いはこれからが本番だ。
2敗同士の豊昇龍対琴ノ若が組まれた。サバイバル
マッチである。豊昇龍は、琴ノ若に10連勝していた
が、ここ2場所はいいところなく連敗している。
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相撲は、四つになって胸があった時点で琴ノ若有利
であった。豊昇龍は上手が取れず、寄られて後退す
るのみ。最後、白房下土俵に寄り切られ、土俵下ま
で飛ばされた。琴ノ若は連敗を止め、豊昇龍とのサ
バイバルマッチを制した。
錦木は大関との対戦圏内にいながら前日の豊昇龍戦
が大関との今場所初対戦であった。どうもこのあた
りはバランスを欠くが、今日は貴景勝戦となった。
貴景勝は押ししかない。ひたすら押す。正面土俵ま
でいくが、そこまでである。錦木は逆襲に出る。押
せないときの貴景勝は危ない。貴景勝はそれでも押
しまくるなかからとっさに引き落とした。これで錦
木は大きくバランスをくずして土俵に転倒した。貴
景勝の押しの辛抱勝ちである。
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途中出場2日目の朝乃山の対戦相手は2敗霧島であ
る。相撲は、四つ身の激しい争いが続いた。朝乃山
左入るも互いにまわしが取れない。それでも朝乃山
は前に攻め立て、霧島まわりこむ展開。東土俵寄る
朝乃山が倒れ込み、まわりこむ霧島が土俵を割る微
妙な勝負となった。物言いがついたが、うちわ通り
霧島の勝ちとなった。霧島は大関でただ一人2敗を
守った。この1勝の意味は大きい。
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