大相撲

歴史に逆行する九月場所番付

2023年8月28日

九月場所の番付が発表された。横綱・大関が手薄だ
から上位勝ち越し者が多く、幕内上位はどんづまり
である。小幅アップにならざるを得ない。

豊昇龍が新大関としてデビューする。しかし、それ
は角番大関霧島・貴景勝の風下に位置するものであ
る。はっきりいって、これは合理性を欠く。

<豊昇龍>

系統別総あたり制が定着以降成績本位制の番付の時
代。それははるかに長く、合理性をもって受け入れ
られた。次がその一例である。

昭和49年一月場所
貴ノ花9-6大関大受9-6
大麒麟9-6張出清國引退
北の湖14-1関脇

関脇北の湖は初優勝。
翌場所の番付は以下であった。

北の湖 大関貴ノ花
大受  張出大麒麟

<湘南乃海>

3枚目から東10枚目は空白地帯で、大幅アップ・小
幅ダウンのオンパレードであった。
隆の勝8勝7敗で5枚アップ
湘南乃海10勝5敗で9枚アップ
阿武咲6勝9敗で半枚降下
宇良・高安は7勝8敗で現状維持である。

十両西筆頭11勝4敗で優勝した熱海富士はわずか3
枚半のアップであった。相変わらず十両上位で優勝
しても渋い小幅アップである。少しは番付の歴史か
ら学んでいただきたい。

<熱海富士>

今回新入幕力士はいなかった。
だが十両上位には狼雅・玉正鳳・北の若が進出した。
十両は28人だが、元幕内は10人とだいぶ新鮮になっ
てきた。新十両は大の里ら4人である。

幕下は5、6枚目までは十両入りのチャンスである。
成績は幕下時代のものである。
幕下1 塚原(春日野)109勝88敗
幕下3 日翔志(追手風)17勝11敗
幕下4 上戸(立浪)81勝72敗1休
幕下5 木竜皇(立浪)33勝23敗
幕下6 尊富士(伊勢ヶ濱)12勝2敗

残暑は続きそうである。台風の影響を受ける季節で
もある。チケット完売のなか九月場所は9月10日か
ら始まる。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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