九月場所の番付が発表された。横綱・大関が手薄だ
から上位勝ち越し者が多く、幕内上位はどんづまり
である。小幅アップにならざるを得ない。
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豊昇龍が新大関としてデビューする。しかし、それ
は角番大関霧島・貴景勝の風下に位置するものであ
る。はっきりいって、これは合理性を欠く。
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系統別総あたり制が定着以降成績本位制の番付の時
代。それははるかに長く、合理性をもって受け入れ
られた。次がその一例である。
昭和49年一月場所
貴ノ花9-6大関大受9-6
大麒麟9-6張出清國引退
北の湖14-1関脇
関脇北の湖は初優勝。
翌場所の番付は以下であった。
北の湖 大関貴ノ花
大受 張出大麒麟
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3枚目から東10枚目は空白地帯で、大幅アップ・小
幅ダウンのオンパレードであった。
隆の勝8勝7敗で5枚アップ
湘南乃海10勝5敗で9枚アップ
阿武咲6勝9敗で半枚降下
宇良・高安は7勝8敗で現状維持である。
十両西筆頭11勝4敗で優勝した熱海富士はわずか3
枚半のアップであった。相変わらず十両上位で優勝
しても渋い小幅アップである。少しは番付の歴史か
ら学んでいただきたい。
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今回新入幕力士はいなかった。
だが十両上位には狼雅・玉正鳳・北の若が進出した。
十両は28人だが、元幕内は10人とだいぶ新鮮になっ
てきた。新十両は大の里ら4人である。
幕下は5、6枚目までは十両入りのチャンスである。
成績は幕下時代のものである。
幕下1 塚原(春日野)109勝88敗
幕下3 日翔志(追手風)17勝11敗
幕下4 上戸(立浪)81勝72敗1休
幕下5 木竜皇(立浪)33勝23敗
幕下6 尊富士(伊勢ヶ濱)12勝2敗
残暑は続きそうである。台風の影響を受ける季節で
もある。チケット完売のなか九月場所は9月10日か
ら始まる。