白鵬が帰化までしてまで親方になりたかったわけが
あった。それは部屋をもって力士を育てたかったか
らである。大相撲界独特のシステムであり、やりが
いは大きい。弟子の育成は現役時代の実績とはまっ
たく違う要素である。
七月場所後元白鵬の宮城野部屋から新十両が誕生し
た。向中野改め天照鵬である。今年に(2023年)に
はいって落合、輝鵬に続いて3人目の新十両である。
皆若く将来が楽しみである。
落合は七月場所で入幕して伯桜鵬として優勝争いを
したのは記憶に新しい。幕内には2メートル4セン
チの北青鵬もいる。下手一本でしのぐ相撲を脱却す
れば飛躍する可能性は十分ある。
宮城野部屋は前途有望である。協会の看板になれる
逸材も出るかもしれない。ただ、人気者炎鵬が幕下
に落ちて全休したのが気になる。
七月場所後、発表された新十両に大の里と高橋がい
る。ともに元稀勢の里のニ所ノ関部屋である。ニ所
ノ関部屋には有望な幕下がひかえている。元白鵬と
元稀勢の里の弟子育成手腕の競い合いがこれからも
見られそうである。それは相撲界の活気につながる。