大相撲

再雇用制度は本当に必要か

休場続きで序二段60枚目まで番付を下げていた石浦
が引退した。そして年寄間垣を襲名した。間垣は先
代宮城野であった元竹葉山が再雇用されていた時の
年寄名である。それを石浦に譲った。これは何を意
味するのか。

<石浦>

事情通によると元白鵬の宮城野が動いて、金銭面の
好条件で石浦のために働いたのでは、というのだ。
そこまでしなくては年寄株が入手できなかったとい
うことである。鶴竜はいまだに鶴竜親方である。妙
義龍が振分を入手したという。しかし、佐田の海、
徳勝龍などをはじめとするベテランは株がない。

<妙義龍>

その大きな要因に再雇用制度がある。再雇用制度は
65歳の定年を迎えた親方が、70歳まで雇用できる制
度である。ただし、部屋持ちや要職につくことはで
きない。2014年11月理事会で承認された。

現在再雇用者は8人いる。これが年寄株を入手困難
にしている。現役だけではない。年寄の中には借株
の親方もいる。年寄株を入手するために親方が亡く
なるのを願うしかない、という悲惨なことになる。

<再雇用荒磯(元若嶋津)>

協会のなかでも70歳までいられるのは年寄だけであ
る。なにか年寄だけが特別扱いしているようにさえ
映る。ベテラン力士は年々増えていく。年寄制度は
今のままでは閉塞感がある。再雇用制度は見直す時
期に来ている。

 

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denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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