4日目、三役同士の取組は霧馬山対翔猿、玉鷲対大
栄翔の一番である。霧馬山は翔猿の動きを封じた。
左上手、翔猿の首を決めた形で右がはいった。これ
では翔猿は苦しいし、何もできない。霧馬山は機会
をうかがって上手捻りで決めた。玉鷲は激しい突き
押しのなか押し出しで大栄翔をくだし、今場所よう
やく初勝利となった。
ほかは三役対平幕で5番あった。御嶽海が宇良を圧
倒して勝った以外はすべて平幕が勝った。関脇豊昇
龍は高安と対戦した。高安は好調だ。立ち合いあた
り勝って前へ攻め立て、はたき込んだ。豊昇龍はた
まらず手をついた。豊昇龍は高安にパワー負けした
ことがすべてであり、敗因となった。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2022/11/高-昇A-e1668599101577.jpg)
関脇若隆景は琴ノ若と対戦した。若隆景は前へ前へ
と出るも琴ノ若まわりこんでの腕捻りで決めた。若
隆景は先場所の11勝を受け手の場所だけに期待され
たが、早くも2敗目となった。この場所2ケタ勝て
なければ若隆景への期待は急速にしぼむ。なんとか
踏みとどまってほしいが。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2022/11/琴若A-e1668599125984.png)
大関貴景勝は話しにならない。明生相手に押し込め
ないとみると引きにでた。引いてくれたらごっつあ
んとばかりに明生はつけいって出て寄り切った。押
しは忍に通じる。今日の貴景勝は自滅的敗戦であっ
た。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2022/11/貴明A-e1668599154939.png)
大関正代はここ2日勝利しているが、本気の逸ノ城
にはお手上げだった。逸ノ城は何が何でも勝つ意気
込みがあった。正代が多少のこしても追撃して寄り
切った。逸ノ城は強いときともろいときはある。こ
れではなんとも計りがたい。正代はこれで2勝2敗
となった。カド番であるだけに白星先行でないと危
ない。降格して10勝以上するより、カド番で8勝す
る方が達成しやすいのは言うまでもない。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2022/11/正逸A-e1668599179168.png)
かくして上位受難の日となったが、勝負はここから
である。