怪童北の湖は横綱フル出場連続43場所の記録をもつ。
22回目の優勝3場所後に横綱初休場している。連続
休場はまず、不戦敗を含み18連続休場している。
1場所フル出場後に6場所連続休場している。その
中で不戦敗を含み52連続休場している。北の湖は新
国技館に登場するために休場で延命してきた印象が
あるが、それは2場所連続休場にすぎなかった。ただ
相当弱っていた。新両国技館では2日間土俵にあが
り、2連敗して引退した。
2代目若乃花は17場所連続横綱出場後3場所連続休場
している。その中で不戦敗を含み28連続休場して
いる。最後の優勝となった4回目の優勝は3場所連続
休場の3場所前である。素質・素材はすばらしく北の
富士級の横綱になれると思われたが、4回の優勝で
終わった。最後の優勝から14場所後に引退した。
三重ノ海は横綱になることはないと思われたが、突如
強さを発揮した。横綱昇進直前に優勝はないが横綱に
推挙された。横綱としては短命であったが、連続優勝
と全勝優勝を達成している。横綱連続休場は不戦敗を
含み21連続休場がある。その翌場所引退した。
ウルフ千代の富士は新横綱の場所を途中休場するなど
不吉なスタートとなった。横綱は59場所務めたが、
連続休場は意外と少ない。不戦敗を含めて28連続休場
がある。その翌場所引退している。引退場所の初日
貴花田と運命的な対戦をしている。終始いい体勢を
くずされなかった貴花田が歴史的勝利を納めている。
おしん横綱隆の里は、青森から同じ夜行列車で上京
した2代目若乃花に出世の面ではかなり遅れをとっ
た。それでも一時期千代の富士との優勝争いでは勝ち
越して存在感を示した。横綱9場所目から4場所連続
休場している。そのなかで不戦敗を含み42連続休場
している。2場所後2場所連続休場して翌場所引退
した。
双羽黒は立浪(元安念山=2代目羽黒山)親方と衝突
して前代未聞、現役のさなかで相撲界を去った。これ
は横綱10大史にはいるほどの出来事だった。当時理事
長だった春日野(元栃錦)がのり出し、双羽黒の意思
を確認しやむなしの結論となった。双羽黒の横綱在位
は8場所と短く、2場所にまたがる連続休場はなかっ
た。双羽黒は優勝なしで横綱に昇進し、横綱になって
も優勝がなかった。その反動で以降の横綱は旭富士
から日富士まで2場所連続優勝が横綱昇進の絶対条件
になった。
(この項目続く)