大相撲

4場所経過した2022年年間最多勝争い

2022年7月27日

七月場所が終了したことで、今年の本場所は4場所
経過したことになる。七月場所はご存知のとおり、
13部屋が部屋ごと休場に追い込まれ、年間最多勝に
多大な影響をもたらしている。番付と異なり、年間
最多勝は最も多く勝った力士に輝く。そのため休場は
マイナスにしか働かない。

年間最多勝レースはどのように展開しているのか、
数字を出してみた。それが以下である。単なる数字の
比較ではなく、横綱・大関との対戦率によってクラス
分けした。また、幕内在位4場所の力士を対象とし
た。

トップは、若隆景と琴ノ若が38勝で並んだ。しかし、
38勝ということは1場所平均10勝にさえ届かないこと
になる。年間60勝未満のペースである。といっても
関脇以下の若隆景、琴ノ若に期待するのはいささか
酷である。

<若隆景>

ただ、琴ノ若は急速に力をつけてきているのである
程度はやる可能性はある。特に大関に強いし、七月
場所も部屋ごと休場がなければ2ケタ勝っていたの
では。今後、展開によっては優勝線繊に浮上するかも
しれない。

<琴ノ若>

小結に定着している豊昇龍は36勝である。勝ち越し
から一歩踏み出すのはいつになるのかまだ兆しはみえ
てこない。

関脇以下に期待するのは酷といっても大関でフル出場
している正代は30勝30敗の五分である。こうなると
横綱照ノ富士は37勝14敗9休でトップと1差である。
休場さえなければ逆転はありえる。ただ、照ノ富士は
今年簡単に負ける傾向がある。残り2場所を13勝すれ
ば63勝に届く。63勝は1場所平均10.5勝に相当する
が、簡単ではない。

<照ノ富士>

それにしても、表の34力士中、千秋楽不戦敗の隠岐の
海、北勝富士を含め、休場がある力士は19人に及ぶ。
なかにはコロナと無関係の休場があるが、それにして
も多い。九月場所、十一月場所で部屋ごと休場が止ま
らないようなら、本場所は危うくなる。そうなると
年間最多勝どころでなくなるかもしれない。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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