大相撲

■夏千秋楽 最終盤にスキをみせた照ノ富士が連続優勝

にわかにもつれた優勝戦線は千秋楽、決着の
ときを迎えた。結び前の一番優勝戦線第一
ラウンドは大関正代対3敗遠藤戦。互いに
左の相四つ。相撲は、遠藤が二本入って出る
が、正代左が入って返すと遠藤浮き上がり、
正面土俵に押し出した。遠藤はあっさり負け
た。いつものような粘力相撲はまったく出す
暇がなかった。

<遠藤、正代に敗れ4敗>

優勝は結びの一番優勝戦線第二ラウンド、
2敗照ノ富士対3敗貴景勝戦。照ノ富士は
押し相撲に押させなくなってきた。とはいえ、
貴景勝は大関である。大関の押しはほかの
押しとは異なる。それだけに油断はできない。
相撲は、両力士あたった瞬間、貴景勝の突き
落としに照ノ富士はバッタリ。勝負は一瞬で
ついて優勝決定戦にもつれこんだ。

<貴景勝、照ノ富士に勝って並ぶ>

磐石の相撲を取ってきた照ノ富士。ところが
14日目・千秋楽と思わぬ連敗。スキをみせて
きた照ノ富士であった。まだまだ絶対的な
強さの域には到達していなかった。照ノ富士
には勝つチャンスありということである。

優勝決定戦はこれまで照ノ富士は3敗、貴景
勝は1勝1敗である。昨年の十一月場所は
貴景勝が照ノ富士をくだしている。立ち合い
照ノ富士がかちあげ。両力士、離れたなか
から照ノ富士がはさみつけて出る。正面土俵
に詰まった貴景勝を照ノ富士がはたき落とし
た。熱戦にはならず、あっさり勝負は決まっ
た。

<優勝決定戦を制して照ノ富士優勝>

照ノ富士は4回目の優勝。連続優勝は初めて
であった。大関復帰の場所での優勝も初で
あった。優勝決定戦は初勝利。2018年七月
場所から始まった15場所連続優勝なし記録は
終止符をうった。照ノ富士はひょっとすると
鶴竜の優勝6回に迫り、超えることがある
かもしれない。貴景勝は最後まで優勝争いに
からんだが、どうしても安定感に欠ける。
白鵬が15日間戦う状態が難しい。それだけに
照ノ富士への期待は大きくなる。

<照ノ富士>

今場所、土俵外の話題がでまわったが、
最後話題は土俵にもどってきた。

14日目、千秋楽、1階は非常にお客さんが
入りました。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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