にわかにもつれた優勝戦線は千秋楽、決着の
ときを迎えた。結び前の一番優勝戦線第一
ラウンドは大関正代対3敗遠藤戦。互いに
左の相四つ。相撲は、遠藤が二本入って出る
が、正代左が入って返すと遠藤浮き上がり、
正面土俵に押し出した。遠藤はあっさり負け
た。いつものような粘力相撲はまったく出す
暇がなかった。
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優勝は結びの一番優勝戦線第二ラウンド、
2敗照ノ富士対3敗貴景勝戦。照ノ富士は
押し相撲に押させなくなってきた。とはいえ、
貴景勝は大関である。大関の押しはほかの
押しとは異なる。それだけに油断はできない。
相撲は、両力士あたった瞬間、貴景勝の突き
落としに照ノ富士はバッタリ。勝負は一瞬で
ついて優勝決定戦にもつれこんだ。
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磐石の相撲を取ってきた照ノ富士。ところが
14日目・千秋楽と思わぬ連敗。スキをみせて
きた照ノ富士であった。まだまだ絶対的な
強さの域には到達していなかった。照ノ富士
には勝つチャンスありということである。
優勝決定戦はこれまで照ノ富士は3敗、貴景
勝は1勝1敗である。昨年の十一月場所は
貴景勝が照ノ富士をくだしている。立ち合い
照ノ富士がかちあげ。両力士、離れたなか
から照ノ富士がはさみつけて出る。正面土俵
に詰まった貴景勝を照ノ富士がはたき落とし
た。熱戦にはならず、あっさり勝負は決まっ
た。
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照ノ富士は4回目の優勝。連続優勝は初めて
であった。大関復帰の場所での優勝も初で
あった。優勝決定戦は初勝利。2018年七月
場所から始まった15場所連続優勝なし記録は
終止符をうった。照ノ富士はひょっとすると
鶴竜の優勝6回に迫り、超えることがある
かもしれない。貴景勝は最後まで優勝争いに
からんだが、どうしても安定感に欠ける。
白鵬が15日間戦う状態が難しい。それだけに
照ノ富士への期待は大きくなる。
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今場所、土俵外の話題がでまわったが、
最後話題は土俵にもどってきた。
14日目、千秋楽、1階は非常にお客さんが
入りました。
興味深いテーマをこれからもお届けします。