大相撲

関脇以下最強は誰

2021年5月5日

五月場所番付は、若隆景、北勝富士、明生の
3人は関脇、悪くても小結に上がれる成績を
あげながら、平幕に留まった。関脇・小結が
全員勝ち越したためである。関脇・小結の
全員勝ち越しは一月場所も同様であった。
五月場所は関脇に高安・隆の勝、小結に御嶽
海・大栄翔と顔ぶれがそろっている。現代の
関脇以下最強力士は、この4人のなかから
選ばれることは間違いない。それは誰か、
検証してみよう。

<御嶽海>

まず、連続上位にいた場所を比較してみよう。
御嶽海 37場所
大栄翔 13場所
隆の勝 5場所
高安  4場所

御嶽海は2016年九月場所大関2人と部分対戦
をしたあと、十一月場所から37場所連続上位
である。そのうち24場所が関脇・小結である。
御嶽海が古くからの実力者であるのに対し、
大栄翔は地道に力をつけここ2年上位に定着
した。2019年三月場所からだから13場所連続
上位である。関脇は1場所、小結は5場所
在位している。

<隆の勝>

新たに浮上してきた力士が隆の勝である。
昨年(2020年)の七月場所から上位で成長
してきた。関脇は五月場所で4場所連続在位
となる。高安は元大関である。大関を降格
したのが2020年の一月場所であった。しば
らくは負け越しが続いて番付を下げていたが、
2010年の十一月場所から上位に戻ってきた。
先場所は4力士のなかで一人だけ10勝をあげ
ている。

ここ6場所の成績はどうだろう。大栄翔は
優勝もあって55勝35敗と4力士のなかでは
トップである。負け越しが1場所ある。また
横綱戦は2勝3敗、大関戦は8勝5敗と勝ち
越している。次が御嶽海である。53勝37敗で
ある。負け越しが1場所ある。横綱戦1勝
2敗、大関戦6勝5敗である。大関戦は勝ち
越している。

<大栄翔>

隆の勝は上位5場所の成績が43勝32敗である。
負け越しがないのは見事である。横綱戦0勝
1敗。同部屋の大関貴景勝と対戦はないなか
で、大関戦は1勝5敗とあまり勝てない状態
である。高安はここ6場所中4場所が上位で
ある。成績は27勝23敗10休である。横綱戦
0勝2敗、大関戦2勝6敗と勝てなくなって
きている。

御嶽海・大栄翔・隆の勝・高安のここ1年の
お互いの対戦成績はどうか。
■御嶽海 2勝13敗
対大栄翔 1勝4敗
対隆の勝 1勝5敗
対高 安 0勝4敗

■大栄翔 8勝5敗
対御嶽海 4勝1敗
対隆の勝 3勝2敗
対高 安 1勝2敗

■隆の勝 9勝5敗
対御嶽海 5勝1敗
対大栄翔 2勝3敗
対高 安 2勝1敗

■高 安 7勝3敗
対御嶽海 4勝0敗
対大栄翔 2勝1敗
対隆の勝 1勝2敗

<高安>

ここでは御嶽海が一人大負けしている。大関
に強くてもこれが御嶽海の大関昇進を阻んで
いる。これでは関脇最強には推せない。御嶽
海の関脇以下最強は過去のものになりつつ
ある。現時点の関脇以下最強は以上をつぶさ
に検討すると大栄翔である。

見る番組が多いのが水曜です。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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