大相撲

2021年五月場所気になるやつら

三月場所は関脇以下の上位力士の勝ち越しが
目立った。それが以下である。

照ノ富士 12勝3敗 関脇 隆の勝 8勝7敗
高 安  10勝5敗 小結 御嶽海 8勝7敗
          小結2 大栄翔 8勝7敗

北勝富士 9勝6敗 前2 若隆景 10勝5敗
明 生  10勝5敗 前3

実に8人に及んだ。横綱休場があった。大関
は10勝が最高成績だった。大関正代にいたっ
ては負け越している。それが大きな要因に
なった。このなかで特に目立ったのは、若隆
景と明生である。2ケタ勝利し、三賞を受賞
した。

<若隆景>

若隆景はご存じ大波3兄弟の三男である。
次男が十両の若元春。長男が幕下の若隆元
である。また祖父は小結若葉山、その娘婿
である父は幕下若信夫という相撲一家でも
ある。若隆景は十両を9場所かけ入幕したが、
跳ね返されて、十両2場所を経て幕内に戻っ
てきた。それが2020年の七月場所である。
そして2021年の一月場所は新型コロナウイ
ルスの影響で部屋ごと休場となった。その
ため番付は下がらなかった。つまり三月場所
は実質再入幕4場所目であったわけである。

<2021年3月 正代を寄り切る若隆景>

上位との初対戦は2020年十一月場所で経験
済みであった。このときは大関に1不戦勝
2敗、小結照ノ富士に敗北し、15日間で7勝
8敗と負け越したが、健闘した。それが三月
場所は大関戦2勝1敗、関脇照ノ富士戦敗退、
15日間10勝5敗で技能賞を獲得した。正直
ここまで活躍することは想像できなかった。
予想を超える長足の進歩である。きたる五月
場所はどんな活躍をするか。番付運に恵まれ
ず、小結昇進ができなかっただけに、今度
こそ実現していただきたい。

明生は照ノ富士と同期である。本名を川畑
明生といい、下の名前を四股名にしている。
北勝富士がかつて下の名前の大輝を四股名
にしていたし、元十両の竜虎(りゅうこう)
も下の名前である。明生は新十両から幕下
落ち、新入幕から十両落ちを2度経験して
いる苦労人である。

<明生>

上位とは2019年七月場所、部分対戦している。
横綱鶴竜に1敗、大関戦は1不戦勝1敗で
あった。横綱白鵬戦はなかった。この場所は
4勝11敗と大敗している。次の上位戦は2場
所後の十一月場所であった。横綱戦1敗、
大関戦1勝1敗、この場所は6勝9敗で前
より通じるようになった。

<2021年3月 貴景勝に勝利した明生>

三月場所はそれから約1年半経っての本格
上位戦となった。その前の一月場所で大関
朝乃山との部分対戦があったが負けている。
三月場所は大関正代・貴景勝に勝ち、大関戦
を2勝1敗。同期の照ノ富士戦はもろざし、
外掛けでゆさぶったが、残され小手投げに
屈した。しかし、2ケタ勝って敢闘賞を
受賞した。小結入りしてもおかしくない成績
だったが、小幅アップに終わった。五月場所
は、再び三役を目指す場所になる。

五月場所、気になるやつらに注目したい。

予約制ですが、歯医者が混んでいました。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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