金田投手の最後の大記録は400勝であった。
現代は投手のローテーションから1シーズン
20勝するのさえ難しい。だから通算200勝
するのでさえ簡単ではない。金田投手の通算
400勝は不滅の記録になっている。400勝は
20勝を20年間続けなければ達成できない。
18歳で投げ始めても37歳までかかる計算に
なる。金田投手は衰えゆく体力のなかで、
最後に達成した。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/02/200727九日目十両-683-e1614137266786.jpg)
白鵬最後の好記録は横綱36歳優勝である。
年6場所以降では横綱36歳優勝はない。
千代の富士の横綱35歳優勝が最高齢である。
大横綱大鵬は30歳で引退した。北の湖は31歳
で引退した。6場所制での各横綱の最高齢
優勝はせいぜい31、2歳くらいまでである。
日馬富士・鶴竜は33歳で優勝している。
20代が最後の優勝力士さえいる。横綱優勝
なしの横綱までいる。横綱が年6場所制で
36歳まで取るのはそもそも大変なことである。
そのうえで白鵬が36歳で横綱優勝したら偉業
になる。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/02/130823-24レセプ_初日前段階-036-e1614137302672.jpg)
なお、年6場所制以前では羽黒山が37歳で
横綱優勝している。これが大正15年正式に
優勝制度が始まって以降の横綱最高齢優勝で
ある。栃錦は34歳で横綱優勝している。栃錦
は余力をもって引退したから、限界まで相撲
を取ったらもう少し数字はあがったかもしれ
ない。
白鵬は目下、15年連続優勝を続けている。
優勝はこの記録を16年連続にのばすことに
直結する。勝ち星は通算勝利、横綱勝利を
上積みしていく。白鵬の相撲には粘りがなく
なってきている。昨年の七月場所2連敗した
らあっさり休場してしまった。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/02/170723千秋楽パレード-090-e1614137318826.jpg)
白鵬の優勝は白鵬の稽古にかかってくる。
ところが、その白鵬から合同稽古の様子が
伝わってこない。伝わってくるのは新型コロ
ナウイルスの感染中の症状である。若隆景は
「すごく怖い病気」と語っている。出稽古が
できない今、合同稽古は貴重な場になるはず
である。このままでは稽古不十分で好記録は
幻に終わる恐れがでてくる。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/02/190108奉納土俵入り-807-e1614137336742.jpg)
昭和の歌詞のアベック、トランジスタは
現代っ子にはわかりにくい言葉のようです。
興味深いテーマをこれからもお届けします。