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現代十両事情

現在十両は定員28人である。入門した力士が
最初に目指すクラスであり、幕内を目指す
力士は通過しなければならない関門である。
幕内から落ちてもいきなり無給とならず、
ワンクッションとなるクラスでもある。かつ
て十両は7人のサムライによる優勝決定戦と
活気のあるときもあれば、ランチタイムと
見向きもされない時期もあった。

<栃煌山>

現代の十両を見ていこう。元幕内は17人と
61%を占めている。見方によっては幕内の
二軍にも見えてしまう。十両と幕内下位を
往復する傾向がある力士がいる。栃煌山は
ここ1年で2度十両に落ちしている。東龍は
ここ1年で2度幕内に上がりながら、その
座を明け渡している。

十両に定着した元幕内力士がいる。旭秀鵬は
19場所連続十両中、英乃海は13場所連続十両
中、旭大星は10場所連続十両中である。ほか
に千代鳳、富士東、千代ノ皇、明瀬山は、
幕下からカムバックしてきた元幕内である。

<旭秀鵬>

最高位が十両力士でも、十両在位が長い力士
がいる。水戸龍は十両15場所在位になる。
今度の番付では十両尻である。安住してしま
ったのか、相撲に精彩がない。翔猿は14場所
連続十両在位中である。千代の海は新十両
から12場所(この間幕下2場所在位)たって
しまった。幕下からカムバックしたのが朝
弁慶である。2年ぶりになる。

<水戸龍>

学生相撲、外国出身の占める割合はどうで
あろうか。

東龍(九州情報大)
翔猿(日本大)
大奄美(日本大)
英乃海(日本大)
剣翔(日本大)
大翔丸(日本大)
美の海(日本大)
木崎海(日本大)
千代の海(日本大)
水戸龍(日本大)
翠富士(近畿大)
千代ノ海(日本体育大)

千代翔馬(モンゴル)
東龍(モンゴル)
旭秀鵬(モンゴル)
逸ノ城(モンゴル)
豊昇龍(モンゴル)
大翔鵬(モンゴル)
水戸龍(モンゴル)

東龍と水戸龍は両方でダブっているので、
大学・外国出身は計17人、全体の61%を占め
ていることになる。大学は9人が日本大学
出身である。外国出身はオールモンゴルで
ある。十両も実情は主に学生と外国人で構成
されていることになる。

<2019年11月十両優勝した東龍>

十両優勝経験者は8人いる。直近では東龍、
剣翔、貴源治である。きたる七月場所は出稽
古禁止のなかで始まりそうだが、それがどう
いう結果をもたらすのか。場所は近づいて
いる。

全国の豪雨地帯が心配です。
興味深いテーマをこれからもお届けします。
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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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