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2020年三月場所総評

★無観客開催について
途中まで、検温、消毒、マスクなどの協力で
通常開催する雰囲気だった。だが、新型コロ
ナウイルスの拡大防止のため、他のスポーツ
が中止・延期・無観客試合へという流れが
でき、通常開催は考えられなくなった。3月
1日の臨時理事会で無観客開催に決定した。

力士・親方は前代未聞で大変な対応を迫られ、
本当にお疲れ様と労をねぎらいたい。ただ、
音はあっても熱気はなく、もう1回見たいか
というと首をひねらざるを得ない。年6場所
は多く、ケガを治療するために中止でもよか
った、というファンの意見があった。

★新型コロナウイルスによって、今後大相撲
はどうなる?
早々と春巡業の中止が発表された。勧進元の
損害には触れていないが、損失丸がかえだと、
今後の巡業に影響が出そうである。現在、
五月場所の先行予約は行われていない。チケ
ットの発売日が未定になった。しばらく様子
を見て、五月場所開催をどうするか結論を
出すものと思われる。

★チケット払い戻しに関して
チケットの手数料110円及び先行予約のサイ
ト利用料などを含めて返金された。チケット
専門サイトは情報通によると、購入者が出品
者にメールを送れるようにした。だが、取引
は成立しているため、実際の値段以上の購入
者は相談のカタチで差額を求めるメールを
送れるが、効力は別であるとのことだった。

★朝乃山の大関昇進について
朝乃山が大関として立派に務まるかは今後に
かかっている。大関は上がったとたん、1ケ
タ勝利に終始することが多い。特に最高位
大関の力士に見られる。大関は協会の看板で
あり、特別扱いされていることを自覚して
ほしい。

★優勝争いについて
途中まで連続平幕優勝か、という場面があっ
た。結局千秋楽を迎え白鵬・鶴竜の両横綱の
2敗相星決戦になった。晩年白鵬、鶴竜の
牙城をくずして、優勝争いに浮上する力士は
いなかった。

★取組編成について
平幕の優勝戦線の力士の上位対戦が、相変わ
らず遅すぎる。そのため、白鵬対貴景勝戦が
なくなった。先場所優勝した徳勝龍は三役
では貴景勝一番だった。その反動が今場所の
4勝11敗だった。優勝力士が本当に強豪を
倒して、強者の証明をしていない場合は、
優勝資格が本当にあるのか。数字の単純比較
はおかしい。

★三賞について
三賞は殊勲賞阿武咲、敢闘賞隆の勝、技能賞
碧山となった。白鵬には正代も勝っている。
正代がはずれた理由がよくわからない。なお、
阿武咲は鶴竜戦、朝乃山戦、正代戦がなかっ
た。11勝の朝乃山も三賞からはずれた。これ
でいいのだろうか。

★最後に場所の採点を
マイナス項目はある。大関貴景勝の負け越し。
取組編成の失態。大関以下に優勝争いができ
る実力者が不在など。だが、この場所は特殊
だから採点は控えよう。

  【大相撲写真館】

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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