大相撲

平成30年三月場所総評 土俵編

2018年3月27日

★相撲人気は相変わらずの過熱で、15日間
満員御礼となった。
どんな不祥事も人気に影響は出ていない。
異質の人気といえる。以前はスーパースター
でもっていたが、今は個々の思い入れの力士
や楽しみ方の幅が広がっている。

★今場所も十両以上8人と多くの休場者を
だした。
休場者数はいっこうに止まらない。体重が
重すぎる。体重が重いのは破壊力や押され
ない利点がある反面、膝、足に負担がかかる。
現代は膝の故障者がかなり目立つ傾向にある。
175キロ以上は稀勢の里、高安、栃ノ心、逸
ノ城、千代大龍、宝富士、琴奨菊はじめ幕内
に13人いる。
180325千秋楽表彰 1165
<優勝鶴竜 旗手錦木>

★一人出場の横綱、鶴竜が4回目の優勝を
飾った。
鶴竜は必ずしも万全でなかったが、先場所の
ように連敗することなく、横綱の責任を果た
した。しかし、2大関は優勝争いに加われず、
盛り上がりに欠けた。

★連続12勝をあげた高安を来場所は横綱を
ねらう場所になるという見方をする方がいる
が。
横綱は品格力量抜群の力士がなるもので、
高安の力量のどこが抜群だというのだろう
か。安易な横綱づくりはいただけない。それ
は横審・協会にもいえる。過去に弱い横綱を
誕生させた反省を聞いたことがない。

★栃ノ心は10勝をあげ、来場所は大関をねら
うということになるが。
年6場所制で、わずか3場所で決めては一時
の勢いだけで決まってしまう。横綱も大関も
5場所くらい見たほうがいい。それと今の
大関陥落規定、2場所連続負け越しは生ぬる
い。3場所連続10勝未満、あるいは3場所
合計30勝未満のほうが大関陥落規定にふさわ
しい。弱い大関はいらない。
180325千秋楽表彰 863
<三賞力士 左から栃ノ心、魁聖、遠藤>

★三賞について。
優勝鶴竜を倒した栃ノ心が殊勲賞、12勝を
あげた魁聖が敢闘賞、新三役濃厚な遠藤が
技能賞と妥当な人選だった。その反面若手の
貴景勝は頭打ちで、阿武咲は全休とさらに
後退した。千代丸が大関初挑戦で2勝した
のはすばらしい。
180318八日目十両 221
<貴ノ岩>

★十両では貴ノ岩、炎鵬、照ノ富士が注目
された。
久々に十両に熱い視線が向けられた。貴ノ岩
は稽古十分ではないなか、よく勝ち越した。
炎鵬は昇進が早すぎた。まだ十両の実力は
ない。照ノ富士の全盛期を知る者にとって
6勝はあまりにも寂しすぎる。

★場所の採点は。
68点。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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