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平成30年三月場所総評 不祥事編

★場所中またしても不祥事が発生した。
貴公俊が控えに入る連絡が遅れたという理由
で序二段の付け人を支度部屋という他の力士
の目前でぶん殴った。貴公俊は控えに入る
のが遅れ、走って入るはめになった。明らか
に怒りにまかせて場所を選ばず暴行に及んだ。
場所中、多くの目撃者がいるなかでの暴行と
いう異例の事件となってしまった。
180318八日目十両 550
<8日目 貴公俊は大翔鵬に敗退>

★この暴行で貴乃花親方の立場が加害者側に
変わってしまった。
日馬富士の暴行では頑なで、非協力的な態度
に終始していたのが一転した。師匠の不徳、
寛大な処置、一兵卒を口にし出した。貴乃花
親方なら協会の処分が出る前に師匠判断で
決断を下すのではという見方があった。さら
にすべてをゼロにと内閣府への告発状の取り
下げを示唆している。まさにブーメランの
ように返ってくると態度が一変するのは、
原理主義者らしくない。
★峰崎部屋でも兄弟子が弟弟子にたびたび
暴行におよんでいる。
暴行を受けた弟弟子は引退においやられて
いる。父親が親方に手紙を出して事件が発覚
した。弟弟子は師匠に言えなかったことに
なる。言いにくい雰囲気があったのか、報復
を恐れたのか。どちらにしても相撲界はモノ
を言えない風通しの悪い社会だということだ。
180320十日目幕下以下 135
<10日目峰崎部屋暴行兄弟子休場で不戦勝>

★東関部屋の10代力士はわいせつ騒ぎで一月
書類送検になったが。
にもかかわらず、三月場所も出場して勝ち
越している。これはどういう根拠で出場して
いるのか。師匠・弟子ともどもきちんと記者
会見して説明する責任がある。あいまいな
ままにしておくと、憶測が憶測を呼んでしま
う。さらに、その力士を見る目がどこか違っ
てしまう。
180320十日目幕下以下 043
<東関(元潮丸)>

★相撲界から不祥事はなくならない?
すぐには難しい。兄弟子は無理へんに拳骨と
書く。一枚違えば家来同然、一段違えば虫
けら同然と言われてきたのが相撲界である。
これを師匠、兄弟子は手本たれ。という発想
に変わるにはそうとう時間がかかる。

大阪のパソコンでは漢字変換に苦労しま
した。
興味深いテーマをこれからもお届けます。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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