大相撲

来年はどうなる 大関候補

2015年12月19日

一時期平成生まれの新十両・新入幕が話題になったこと
がある。まだ、平成生まれが珍らしかった。しかし、いま
や平成27年も暮れようとしている。平成元年、あるいは
平成2年生まれも20代後半になってきた。故北の湖理
事長、八角新理事長ともに土俵の充実をスローガンに
している。しかし、重量級ぞろいの現代ではどうしても大
味な相撲になりがちである。体が傾いたら復元しにくい。
技の大相撲からはほど遠い。

しかし、もっと深刻な問題がある。大関候補が皆無なの
である。いちおう24歳以下を若手とするなら、幕内は照
ノ富士・逸ノ城・大砂嵐・御嶽海・千代鳳と今度入幕が
予想される正代だけである。照ノ富士はすでに大関だか
ら、除外すると5人しかいない。琴奨菊・豪栄道に限界
がみえるだけに横綱を狙える大関候補がほしいところで
ある。
140926十三日目幕内 1202
<2014年九月 逸ノ城、鶴竜を倒す>
 
本来なら逸ノ城が照ノ富士の対抗勢力であるべきだが、
2015年は頭打ちだった。新入幕で旋風を巻き起こした
勢いは消えてしまった。進歩がみられない。パワーアップ
も工夫も感じられない。逸ノ城は立ち合いで相手を圧倒
するあたりがほしい。差したらかいなをかえすとそれだ
けで相手は上体がおきる。あるいはすくい投げに転じる
だけの威力が必要である。このまま終わってはあまりに
も惜しい逸材である。

大砂嵐は地力をつけてきているが、ケガが多い。ひとこ
ろ多用していたかち上げがかげを潜めた。上位でも少し
ずつ通用してきている。しかし、現在のままだと三役、
上位勝ち越しはみえない。まずケガを直し、ケガをしな
い取り口を身につけることである。
140718六日目幕内 1326
<2014年七月 大砂嵐、日馬富士から勝利>
 
千代鳳はある程度相撲が固まってきた。御嶽海・正代は
成長の余地はある。ただ、学生相撲出は大きく飛躍する
かどうか、見極めにくい。豊山(前名内田)や輪島が出て
きたときは将来大物になるオーラがあった。御嶽海・正代
はまだその域までいっていない。今後、プロでの精進次
第である。
151117十日目幕内 048●
<御嶽海>
 
プロ相撲が興行的に盛り上がるのは、新大関・新横綱の
誕生である。それが来年は見られるか。現状では難しい
が、打破する意気込みがみたい。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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