大相撲

遠藤は第二の輪島になれるか

2014年3月2日

三月場所大阪開催でのチケットの売行きが去年を
上回っている。要因は遠藤人気が大きい。単に人気
だけでなく、日本人力士として活躍してほしいという
期待がもてる逸材である。

2年連続学生横綱を引き下げプロ入りした輪島は
横綱まで駆け上がり、優勝14回を達成した。学生
相撲出身者としては最高の到達者である。遠藤は
輪島と同じ石川出身、少年時代から相撲を取って
いる点、日大相撲部に在籍していたことが共通して
いる。遠藤は第二の輪島になれるか検証してみる。

蔵前の星輪島は入門したとき2つ懸念されていた。
胸板が薄い、相撲ができあがっている点だった。
だが相撲はそつがなく、堅実で、勝負に執着していた。
プロの中での稽古で、できあがったといわれた相撲を
着実にのばし、体も大きくしてきた。立ち合いは
緻密で左前褌、右おっつけの型を完成させた。

アマチュア横綱、国体優勝者としてプロ入りした
遠藤は体はできあがっているし、なにより柔軟で
ある。輪島同様勝負に執着し、相撲センスはいい。
3場所で入幕は史上最速で、この点は輪島はかなわ
ない。ただ、遠藤は弱点はないが、これだといった
決め技がまだ完成されていない。輪島はいい意味で
相撲バカであり、私生活も含め一流志向だった。
遠藤が第二の輪島になるためにはさらにプラスαが
不可欠である。
<写真は2013年三月場所遠藤のプロ初戦(左)相手は坂口>
130310初日十両幕下 519遠藤

 

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denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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