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三月場所新番付の着目点

一月場所11勝4敗の小結栃煌山が関脇に昇進した。
そのため前頭の枚数が17枚から16枚に減った。その
結果珍妙な現象がおきた。西前頭14枚目7勝8敗の
舛ノ山、同15枚目7勝8敗の貴ノ岩、同16枚目7勝
8敗里山がそろって同じ位置に留まった。特に里山は
7勝7敗でむかえた千秋楽、勝てば技能賞、負ければ
十両陥落という珍ケースの中で取った相撲の決まり手は
これまた珍。髷をつかんでの反則負けだった。
幸い十両から上がる力士の数で幕内に残った。引き
続き三月場所でも食い下がっての粘り相撲を見せて
いただきたい。

西前頭10枚目の新入幕照ノ富士は急成長株だ。幕下を
10場所を要しているからけっして遅い十両昇進では
ない。しかし十両に上がってからは12勝優勝、8勝、
12勝と数字だけでなく内容をともなって急速に強く
なっている。師匠が間垣(元横綱二代目若乃花=退職)
から伊勢ヶ浜(元横綱旭富士)に代わったことが
大きいと相撲通が語っていた。新入幕力士として
若さあふれる相撲を期待する。

東前頭5枚目の弟千代鳳を追いかけ、東前頭12枚目の
兄千代丸がで新入幕を果たした。序ノ口は兄千代丸が
2007(平成19)年七月場所デビューに対し弟千代鳳は
1年後が序ノ口だった。幕下入りは兄千代丸が20
場所を要して2010(平成22)年十一月場所に達成した
のに対し、弟千代鳳は15場所で2011(平成23)年一月
場所で兄から1場所後に幕下入りした。ここから
弟千代鳳は早かった。わずか6場所で十両入りを決めた。
2012(平成24)年三月場所のことである。兄千代丸は
一時三段目に落ちるも2013(平成25)年九月場所に
新十両に昇進した。先場所再入幕で勝ち越した弟
千代鳳を追って入幕した兄千代丸、次は幕内定着
とともに三役入りで競うことになる。

先場所幕下15枚目格付け出しの逸ノ城は西幕下3枚目と
十両を狙える位置まできた。相手を圧倒する相撲で
一気決めたいところだ。明日のホープ石浦は東幕下
5枚目に上がってきた。十両入りすれば相撲は一段と
面白くなる。両者の相撲に注目しよう。
<写真は一月場所千秋楽の里山対高安>
140126千秋楽幕内 581里山

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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