大相撲

三月場所新番付の着目点

2014年2月25日

一月場所11勝4敗の小結栃煌山が関脇に昇進した。
そのため前頭の枚数が17枚から16枚に減った。その
結果珍妙な現象がおきた。西前頭14枚目7勝8敗の
舛ノ山、同15枚目7勝8敗の貴ノ岩、同16枚目7勝
8敗里山がそろって同じ位置に留まった。特に里山は
7勝7敗でむかえた千秋楽、勝てば技能賞、負ければ
十両陥落という珍ケースの中で取った相撲の決まり手は
これまた珍。髷をつかんでの反則負けだった。
幸い十両から上がる力士の数で幕内に残った。引き
続き三月場所でも食い下がっての粘り相撲を見せて
いただきたい。

西前頭10枚目の新入幕照ノ富士は急成長株だ。幕下を
10場所を要しているからけっして遅い十両昇進では
ない。しかし十両に上がってからは12勝優勝、8勝、
12勝と数字だけでなく内容をともなって急速に強く
なっている。師匠が間垣(元横綱二代目若乃花=退職)
から伊勢ヶ浜(元横綱旭富士)に代わったことが
大きいと相撲通が語っていた。新入幕力士として
若さあふれる相撲を期待する。

東前頭5枚目の弟千代鳳を追いかけ、東前頭12枚目の
兄千代丸がで新入幕を果たした。序ノ口は兄千代丸が
2007(平成19)年七月場所デビューに対し弟千代鳳は
1年後が序ノ口だった。幕下入りは兄千代丸が20
場所を要して2010(平成22)年十一月場所に達成した
のに対し、弟千代鳳は15場所で2011(平成23)年一月
場所で兄から1場所後に幕下入りした。ここから
弟千代鳳は早かった。わずか6場所で十両入りを決めた。
2012(平成24)年三月場所のことである。兄千代丸は
一時三段目に落ちるも2013(平成25)年九月場所に
新十両に昇進した。先場所再入幕で勝ち越した弟
千代鳳を追って入幕した兄千代丸、次は幕内定着
とともに三役入りで競うことになる。

先場所幕下15枚目格付け出しの逸ノ城は西幕下3枚目と
十両を狙える位置まできた。相手を圧倒する相撲で
一気決めたいところだ。明日のホープ石浦は東幕下
5枚目に上がってきた。十両入りすれば相撲は一段と
面白くなる。両者の相撲に注目しよう。
<写真は一月場所千秋楽の里山対高安>
140126千秋楽幕内 581里山

 

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denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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