隆の里と千代の富士の幕内初対戦は昭和53年の一月場所だった。と
もに平幕下位で、このときは寄り切りで隆の里が勝利した。関脇以
下同士での対戦は4勝4敗である。隆の里が関脇以下、千代の富士
が大関の時隆の里の1勝2敗である。隆の里が関脇以下、千代の富
士が横綱の時隆の里の3勝である。隆の里対千代の富士の4連続相
星決戦前までは隆の里の12勝9敗である。
ポパイかウルフか。相星決戦は昭和58年七月場所から始まった。大
関隆の里は11日目大関北天佑に敗れ1敗。横綱千代の富士9日目小
結舛田山に敗れ1敗。横綱北の湖が全休のため、両雄は千秋楽に激
突した。相撲は右四つ、千代の富士上手取れず胸があった。隆の里
上手切れ、上手を取った千代の富士だが攻め切れず。再び上手を取
った隆の里が吊り寄りで攻めて正面土俵に寄り倒した。隆の里は場
所後横綱に昇進した。

翌九月場所は東西両横綱の千秋楽全勝決戦になった。大正15年の公
式優勝制度以降、若乃花対栃錦、大鵬対柏戸(2度)に続き4度目
のことだった。立ち合い右四つ、隆の里上手取れず。千代が攻めん
としたとき、隆の里上手を引いて吊り出した。隆の里は新横綱で史
上初の15戦全勝優勝を達成した。
相星決戦第3戦は翌場所の十一月場所に実現した。千秋楽1敗同士
であった。隆の里は4日目に、千代の富士は初日に大ノ国に敗れて
いた。相撲は、千代の富士が右四つ食い下がる体勢をつくった。隆
の里に上手を与えず、一気に寄って勝負をつけた。9回目の優勝で
あった。

最後の相星決戦は昭和59年一月場所であり、4場所連続となった。
千秋楽2敗同士であった。千代の富士は北天佑・朝潮に、隆の里は
逆鉾・朝潮に敗れていた。相撲は、隆の里が左で素早まわしを取っ
て右四つ胸があった。千代の富士は上手が取れずに苦戦。隆の里は
吊り出しで勝負を決めた。最後の優勝は4回目となった。
隆の里と千代の富士の対戦成績は隆の里の16勝12敗で終わっている。
千代の富士にとって隆の里はいやな存在であった。