安青錦が入幕したのは今年の三月場所だった。序ノ口が2023年十一
月場所、新十両が2024年十一月場所だから超スピード出世だったわ
けである。入幕後の活躍は以下である。
11勝4敗 敢闘賞
11勝4敗 敢闘賞
前111勝4敗 技能賞
小結11勝4敗 技能賞
関脇12勝3敗 優勝 殊勲賞技能賞
横綱戦本割3勝3敗、大関戦3勝1敗である。

2026年一月場所で幕内1年を迎える。それも新大関としてである。
来たる一月場所の成績が注目される。入幕5場所は56勝19敗である。
一月場所11勝4敗なら67勝23敗になる。
大鵬は新入幕から1年間の成績は66勝24敗であった。優勝1回、敢
闘賞2回、技能賞1回であった。関脇優勝した場所は三賞ゼロとい
う珍記録がある。横綱戦2勝4敗、大関戦5勝2敗であった。系統
別総あたりのため若乃花・琴ヶ濱戦はなかった。安青錦が一月場所
11勝4敗なら大鵬の記録を超えることになる。

ちなみに大の里の入幕1年は次である。
11勝4敗 敢闘賞
11勝4敗 敢闘賞技能賞
小結12勝3敗 優勝 殊勲賞技能賞
関脇9勝6敗 殊勲賞
関脇13勝2敗 優勝 敢闘賞技能賞
大関9勝6敗
年間65勝だった。
横綱戦2勝1敗、大関戦7勝7敗だった。優勝回数、三賞受賞回数
はともかく、安青錦は年間成績10勝で超えられる。
横綱が地位化して以降10大横綱と呼ばれる力士がいる。年6場所制
では入幕1年ではどのような成績を残したのか。
北の湖 39勝36敗(1場所十両落ちあり)
千代の富士 5勝10敗(十両幕下落ち5場所)
貴乃花 30勝30敗敢闘技能(十両落ち2場所あり)
朝青龍 53勝37敗殊勲敢闘2 最高位小結
白鵬 62勝28敗殊勲敢闘技能 最高位関脇
こうしれみると北の湖、千代の富士、貴乃花は挫折を味わっている。
白鵬の62勝が最高である。

安青錦の大鵬超えはなるか。さらに2026年は大の里、豊昇龍、安青
錦のなかで誰が飛び出すか。柏鵬、北玉は差がついた。両雄並び立
ったのは栃若であった。新3強の歩む道はまだ見通せない。すべて
はこれから決まっていく。