◆25福岡6日目 立ち合いの変化はくうほうが悪い

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前相撲から解放された6日目。いつもより長くテレビを見ていると
大谷がナリーグのMVPを満票で獲得したことが報じられた。いまさ
らながら投手と打者の二刀流で活躍できる選手を同時代に目にする
ことができる幸運に感謝したい。

大相撲では双葉山がいた。戦前の大横綱である。そして小坂秀二氏
が自分の目で見た双葉山を伝えてくれた。片目でうちたてた69連勝。
年2場所時代に12回の最高優勝回数。相手が立てばいつでも立つ立
ち合い、信念の人であった。69連勝は今でも破られていない。双葉
山は最高の力士であり、力士の理想像であった。

現代大相撲はどう展開したか。豊昇龍が結びで若元春と対戦した。
勝負は一瞬でついた。若元春の変化に豊昇龍がばったり手をついた。
あまりのあっけなさに呆然とした。

豊昇龍変化に敗れる

立ち合いの変化はやるほうよりもくう方が悪い。白鵬・朝青龍も変
化されたことはある。さすがに両力士は体勢を崩すことなく残して
反撃して勝利してきた。NHKの解説者だった玉の海梅吉氏は「わ
たしらのころ(年2場所)はもったいなくて変化はできませんでし
たね。稽古で培ってきたものを発揮することなく、いちかばちかの
勝負はかけられませんでした」と語っている。

豊昇龍にスキがあった。早くも2敗目で優勝が難しくなった。それ
でも横綱として最後まで全力を尽くしていただきたい。2差から逆
転優勝した輪島の例だってある。このとき師匠元大ノ海の花籠の
「横綱だって人間さ。負けることだってある」の一言に気が楽にな
ったという。

安青錦宇良を寄り切る

前日1敗した安青錦は宇良と対戦した。いまや全国人気となった宇
良。宇良の揺さぶりやかきまわしにあった。だが安青錦は落着いて
さばいて最後寄り切った。会場にいると地元ひいきや人気力士への
声援はすごく感じる。

大の里は平戸海をパワーで圧倒した。力の前に平戸海は何もできな
かった。地力差といってしまえばそれまでだが、技が馬力を制する
日がいつしか来るかもしれない。鷲羽山が北の湖を破ったように。

大の里平戸海を一蹴

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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