大の里が十一月場所の優勝を狙う。当然である。横綱が狙えるもの
は優勝しかない。北の湖は横綱の使命は優勝であると語っていた。
大の里が優勝した場合年間4回目になる。これは大の里時代の始ま
りになる。
連続優勝したら3連覇が視野に入ってくる。新横綱の場所は3連覇
に失敗した。3連覇以上は大正15年の公式優勝制度以降11人である。
常ノ花
玉錦
双葉山
羽黒山
大鵬
北の湖
千代の富士
曙
貴乃花
朝青龍
白鵬
栃錦、初代若乃花、玉の海、輪島でさえできなかった。大の里には
優勝を争う強烈なライバルがいない。豊昇龍は先場所好成績だった。
だが持続性があるかどうかまだ実績がない。だから今が優勝できる
チャンスである。

十一月場所優勝したら6回目の優勝になる。優勝はまず、区切りの
10回が目標になる。照ノ富士はどうにか10回優勝した。大の里は10
回優勝した後は先輩学生出身横綱輪島の14回を目指すことになる。
20回以上の優勝は簡単ではない。千代の富士以外は若くして横綱に
なった者が達成している。
2025年年間最多勝は大の里に決定した。だが問題は成績である。十
一月場所で11勝4敗なら72勝に達する。これは1場所平均12勝にあ
たる。優勝して13勝なら74勝になる。輪島は横綱に昇進した昭和48
年77勝をあげた。

最後は豊昇龍に勝つことである。優勝決定戦を含め3勝7敗である。
3勝のなかに不戦勝1を含んでいる。土俵上の戦いは2勝7敗であ
る。全勝優勝を止められたことがあった。大の里は対戦成績を縮め
ていくため、勝たなければならない。