今年も早いもので5場所終了した。残すは十一月場所のみとなった。
2横綱誕生で混迷の時代を脱却しつつある。それでも横綱・大関は
3人しかいない手薄時代ではある。3場所、横綱・大関の途中休場
があった。
年間最多勝レースはどのように展開してきたのか。成績を出してみ
た。それが以下である。単なる数字の比較ではなく、横綱・大関と
の対戦率によってクラス分けした。また、幕内在位5場所の力士を
対象とした。ただし、幕内4場所で好成績の安青錦を加えた。


年間最多勝は早くも大の里に決定した。成績は60勝15敗である。こ
こまで優勝3回である。次点が44勝の若隆景・霧島・安青錦(幕内
4場所)で差が開き過ぎた。豊昇龍は2度の途中休場が影響して43
勝である。優勝は1回である。

着目点は大の里が年間72勝以上できるかになってきた。あと1場所
で12勝以上あげれば到達できる。1場所平均12勝以上は横綱の証明
である。北の富士・玉の海は新横綱の昭和45年に75勝あげている。
学生出身で横綱になった輪島は新横綱の年に77勝あげている。
横綱・大関戦の成績が関脇以下でいいのは王鵬である。7勝7勝で
ある。横綱豊昇龍に2勝(1不戦勝含む)、大の里に1勝している。
次が阿炎で5勝8敗である。横綱豊昇龍に3連勝した。通算でも9
勝12敗である。

年間勝ち越し負け越しラインにいるのは以下である。翠富士・時疾
風・美ノ海は1年間横綱・大関との対戦なしで終わるのだろうか。
若元春
平戸海
隆の勝
大栄翔
宇良
翠富士
時疾風
美ノ海