九月場所、安青錦の快進撃は止まることはなかった。新入幕から連
続4場所2ケタ勝利を記録した。これは大の里でもなしえていない。
4場所連続三賞受賞を受賞した。文句なしの活躍である。

幕下以下は6場所で4敗しかしていない。最低成績が6勝1敗であ
る。十両は2場所で突破した。超スピード出世でここまできた。な
お、幕下時代草野に敗れている。
十一月場所は関脇が予想される。次期大関候補に浮上してきた。21
歳と若い。幕内では藤ノ川に次ぐ若さだ。それだけに大関だけでな
く、さらにその上も狙える。

九月場所課題も見えた。もぐらせないために相手は胸を合わせる取
り口できた。正代戦がそれにあたる。また大の里のいっぺんに体を
ぶつけて出る相撲に対応できなかった。千代の富士のように前まわ
しをとって寄る相撲を取ることは参考になる。
安青錦は入幕からすべて11勝4敗だった。大関を目指すためには11
勝の壁をやぶっていただきたい。七月場所、九月場所は12勝のチャ
ンスであったが逃している。現在大関は一人しかいない。そして大
関候補は安青錦しかいないのである。