琴勝峰が新入幕を果たしたのは令和2年七月場所であった。五月場
所がコロナウイルスで中止になったあとに開催された本場所であっ
た。再入幕照ノ富士が幕尻優勝した場所でもあった。琴勝峰は20歳
と若武者であった。学生出身ならできない年齢である。

新入幕から5場所の成績は29勝38敗8休であった。上位では2勝13
敗と惨敗した。大関戦は0勝3敗だった。正代・貴景勝・朝乃山に
負けた。琴勝峰には常に休場がつきものであった。
十両落ちした。再入幕した令和4年の5場所の成績は34勝37敗4休
であった。令和5年5場所の成績は31勝41敗3休であった。一月場
所は貴景勝と相星決戦で優勝を争った。敗れはしたが、敢闘賞を受
賞した。
再び十両落ちとなったが1場所で戻ってきた。令和6年は43勝46敗
1休と勝敗差を縮めた。大関戦は豊昇龍と対戦して敗れている。さ
すがに琴勝峰への期待感は薄れていった。

令和7年4場所は32勝23敗5休であった。七月場所の優勝は五月場
所の6勝4敗5休のあとを受けての結果だった。ここまで大関戦は
0勝5敗だったが、横綱大の里に勝ったのは記憶に新しい。平幕優
勝の翌場所は苦戦する傾向がある。琴勝峰はどんな結果をだすか。
場所は迫っている。