各段の優勝が決まった。三段目小林、幕下朝白龍である。朝白龍の
十両入りは決定的である。序二段は優勝決定戦、序ノ口は優勝決定
巴戦になる。千秋楽に行われる。
3敗大の里は2敗琴勝峰と対戦した。前日大の里はどこか変と記し
たが、琴勝峰には着実に勝っていくのではと見ていた。琴勝峰には
大の里を脅かす要素がない。しかし、実際は琴勝峰が上手投げで勝
った。琴勝峰の相撲がすばらしいというより大の里が力なく負けた
という印象である。

大の里は4敗に後退した。4敗はいずれも平幕でいきなり金星4個
配給となった。横綱がここまでくずれるとは想像できなかった。今
は横綱・大関が手薄の時代である。3横綱4大関の時代ではない。
それでいて4敗はいささか負けすぎである。残り2日間若隆景・琴
櫻に勝って11勝となるか、それ以下となるか。大事な相撲になる。
2敗安青錦は3敗一山本と対戦した。相撲は突き合いのなかから、
四つ身に組みとめた安青錦が一山本を寄り切った。同じ一山本を相
手にした苦戦の大の里と違い、安青錦は盤石の相撲を取った。安青
錦は充実している。

3敗草野は関脇霧島と対戦した。右四つの相撲になった。四つ身で
は霧島が上とみたが、草野は外掛けできって落とした。これはまさ
かの展開であった。草野の下剋上勝利であった。

13日目を終え2敗安青錦・琴勝峰、3敗熱海富士・草野となった。
14日目は安青錦と草野が対戦する。琴勝峰は霧島、熱海富士は高安
との対戦になる。それにしても横綱ここに登場せず、蚊帳の外では
面目丸つぶれである。