高々と足があがる四股で館内をわかせる琴栄峰。琴勝峰の約4歳違
いの弟である。5歳で相撲を始めた。地元柏市の少年相撲団である。
中学は大宮だが、埼玉栄高校相撲部の寮から通学した。当然高校は
名門埼玉栄高校へ進学した。

卒業前に佐渡ヶ嶽(元琴ノ若)部屋に入門した。令和4年一月場所
前相撲。四股名は琴手計であった。序ノ口・序二段で連続優勝した。
翌場所コロナウイルス部屋ごと休場が多発した。佐渡ヶ嶽部屋もそ
の中に入り、7番相撲が取れなかった。三段目を2場所要して幕下
入りした。

最初の幕下は5勝2敗とまずまずの成績だった。翌年の令和5年は
23勝19敗であった。2度負け越した。この年獅司、千代丸と対戦し、
負けている。
令和6年は幕下8枚目からのスタートとなった。8枚目→6枚目→
2枚目と番付を上げてきた。だがここで2勝5敗と幕下8枚目まで
後退した。その場所4勝3敗で幕下5枚目に戻した。ここで5勝2
敗をあげ、十両入りを決めた。なお、令和は6年阿武剋に2敗、若
碇・安青錦に1勝、伯桜鵬・千代丸に1敗している。

令和6年十一月場所の新十両から琴栄峰に改名した。この場所は7
勝8敗と惜しくも負け越した。令和7年一月場所は10勝5敗と盛り
返した。だが、三月場所はまたも7勝8敗であった。ここまでの3
場所はすべて14日目・千秋楽に負けている。ふんばりどころで負け
ているのだ。
幸運だったのは三月場所7勝8敗ながら番付は下がらず、現状維持
の西8枚目であった。実は新十両の場所でも7勝8敗ながら番付は
現状維持であった。五月場所は2度目の幸運であった。ここで11勝
4敗の好成績をあげた。今度は14日目・千秋楽をしっかり連勝した。
この成績と下がらなかった地位が入幕の決め手となった。

千葉県出身 佐渡ヶ嶽(琴ノ若)部屋
184センチ 140キロ 右四つ寄り 21歳