13日目は10時40分取組開始だった。それでいて開場は10時30分と比
較的余裕のない時刻だった。かつては30分前開場のときがあった。
なぜこんな窮屈な設定になったのだろうか。これは14日目も同様で
ある。
各段の優勝が決まった。幕下は大辻である。先場所新十両だった。
1場所で復帰である。三段目は鳩岡である。序二段は千秋楽優勝決
定戦である。同部屋の峰刃と天狼星との間で行われる。序ノ口は一
意となった。
幕内の優勝は3差がつき、全勝大の里の優勝が濃厚である。13日目
の対戦相手は琴櫻である。先場所の琴櫻と今場所の琴櫻は何が違う
のか。何も違いはしない。従って万一にも琴櫻の勝ちはなかった。
今の琴櫻は地位だけ大関の状態である。
相撲はその通りの展開になった。大の里が一方的な相撲で寄り切っ
た。この瞬間大の里の4回目の優勝が決定した。現役では最多優勝
回数である。2位は御嶽海の3回である。豊昇龍は優勝回数で大の
里に差をつけられた。



あとは大の里の全勝優勝達成なるかである。大の里はこれまで13勝
が最高成績だった。ここからは未知の領域になる。14日目は大栄翔
戦となった。霧島戦がないのがどうしても気になる。3敗伯桜鵬を
無理にあてたつけがまわっている。
大の里の横綱はどうか。連続優勝イコール力量抜群ではない。3場
所38勝で初めて審議の対象とするが筆者の持論である。横綱は常勝・
安定・盤石が求められる。大の里の横綱昇進は千秋楽を終えてから
の話である。