結びの一番1敗照ノ富士対3敗隆の勝の対戦はもう
一つ盛り上がりにくい面があった。だが、そんな思
いを打ち砕く予想外の結果に終わった。立ち合いあ
たって挟み込むような体勢で隆の勝が出るとそのま
ま照ノ富士は後退し、こらえる間もなく土俵を割っ
た。およそ照ノ富士らしくない負け方だった。今場
所の照ノ富士からは予想できない展開だった。
三月場所は隆の勝に簡単にもろ差しを許した。もろ
差しに対する策がなさすぎる。あげくの果て簡単に
土俵を割った。照ノ富士はもろ差しを用心したのか。
あの巨体をなかなかいっぺんにもっていくことはで
きない。
これで優勝は千秋楽へ持ち越された。3敗隆の勝は
10勝の2ケタ勝利を目指す大の里と対戦する。どち
らのパワーがまさるかが勝負のカギになる。なお、
隆の勝の3敗は湘南乃海、琴勝峰、金峰山によるも
のである。
照ノ富士は琴櫻と対戦する。優勝決定戦を含み、照
ノ富士は一度も負けていない。まして今場所の琴櫻
はもうひとつである。優勝レベルの問題もある。12
勝ではスキあり優勝に成り下がる。ここは絞めてお
きたいところである。
なお、3敗だった美ノ海は大の里の馬力に屈し4敗
に後退している霧島は7勝7敗で関脇の座をかける
ことになる。5勝9敗宝富士は幕内残留のためにも
う1勝しておきたいところだ。幕内最高優勝以外に
も見所はある。