東京からまた一人、相撲仲間が大阪府立体育館にや
ってきた。一月場所以来の再会である。しかも席が
近かった。いつも差し入れ本当にありがとうござい
ます。
●尊富士対小結阿炎
新入幕尊富士が幕内後半に登場した。小結相手にど
うか、という思いがよぎった。だが、尊富士は出足
鋭く、一気に前に出て阿炎を押し出してしまった。
阿炎は突きを繰り出すことさえできなかった。小結
相手に自分の相撲を取り切った尊富士はすばらしい。
●大の里対関脇若元春
大の里が一気に出て、若元春が西土俵に詰まった。
ここから若元春の反撃かと思わせたが、大の里休ま
ず攻めきって寄り切りの勝利となった。大の里は先
場所関脇戦を経験済みであった。今度はそうはいく
かい、という思いはあったかもしれない。
●大関豊昇龍対翠富士
3勝5敗と星があがっていない翠富士が大関豊昇龍
との対戦を組まれた。これは照ノ富士の休場及び明
生とは同部屋で対戦が組まれない事情によるもので
ある。単に順番がめぐってきたに過ぎない。
しかし、翠富士は星では計れない面を持ち合わせて
いる。十八番肩すかしを豊昇龍に決め、土俵にはわ
せたのである。これで豊昇龍は3敗に後退した。ど
うも豊昇龍が勝ち続ける姿は想像しにくい。
そして10日目、ついに大の里と尊富士が激突するこ
とになった。実現しそうでなかなかしなかった取組
がついに組まれた。大阪場所の優勝戦線に影響をも
たらす大勝負になるかもしれない。いったいどんな
相撲内容になるのか。いよいよ10日目に見られるこ
とになった。