落合改め伯桜鵬が入幕を果たした。3場所を要して
の入幕が話題となっているが、久々の10代入幕であ
る。伯桜鵬は8月生まれだから厳密には約19歳11カ
月である。
20歳以下の新入幕はけっこういるが、これが10代入
幕となるとかなり絞られてくる。当然学生出身では
ありえないことになる。10代入幕は出世するのか、
検証してみた。対象は明治42年夏の国技館開設以降
である。
■横綱
武蔵山
千代ノ山
富樫(柏戸)
大鵬
北の湖
貴花田(貴乃花)
若花田(3代目若乃花)
白鵬
稀勢の里
これまで10代入幕者は17人いる。そのうち横綱にな
った力士は9人いる。半分以上を占めている。かな
りの高確率である。
伯桜鵬の師匠白鵬も入っている。北の湖・稀勢の里
は18歳の入幕だった。貴花田は17歳だった。大横綱
は大鵬・北の湖・貴花田・白鵬と4人もいる。
■大関
花田(貴ノ花)
琴風
昭和の人気力士花田(貴ノ花)は18歳で入幕した。
大関在位50場所を最初に記録した。
17人中、横綱・大関で11人だから大変な数字である。
■関脇
大蛇潟粂蔵
若秩父
大蛇潟という名の力士は複数いる。ここでは明治か
ら大正にかけて活躍した力士を指す。若秩父は富樫
(柏戸)、豊ノ海とともにとともにハイティーント
リオとして注目を集めた。
■前頭筆頭
栃王山
錦洋(大峩)
若ノ鵬
意外と多かったのが前頭筆頭であった。若ノ鵬は成
長途上であったが、大麻で解雇された。
■前18
豊ノ海
幕内は2場所で最高位は前頭18枚目であった。相撲
の世界になじめなかったのか、十両に落ちてから3
場所で角界を去っている。まだ20歳であった。
こうしてみると伯桜鵬は前途洋々である。あとはケ
ガに気をつけ、稽古に励むことである。