14日目結びの一番。1敗照ノ富士対2敗霧馬山の優
勝をかけた大一番を迎えた。霧馬山、これまで照ノ
富士に勝ったことはない。逆に見ると霧馬山は照ノ
富士に勝つことで壁を超えることになる。同時に成
長の証となる。
両者仕切りを重ね、ついに激突のときがきた。両力
士あたって霧馬山おっつけて食い下がる。右四つ。
探り合い。霧馬山まきかえもろざし。照ノ富士も素
早くまきかえ右四つ。照ノ富士ひきつけ正面土俵に
寄る。最後は右のどわで寄り切った。
霧馬山は持てる力を発揮した。それを受け止めしの
ぐ照ノ富士の底力が勝った。照ノ富士は昨年の五月
場所以来の8回目の優勝となった。
千秋楽は14勝優勝をかけ、貴景勝と対戦する。今の
貴景勝は多くを期待しにくい。そしてついに関脇大
栄翔との対戦は実現しなかった。照ノ富士が苦手と
する相手だけに取組編成のお粗末さを痛感する。
若元春は大関貴景勝と対戦した。突き立てる貴景勝
に突き押しで対抗。最後は向こう正面に貴景勝を押
し倒した。成長いちじるしい若元春はこれで10勝4
敗とした。
千秋楽は11勝をかけて大栄翔と対戦する。連続11勝
なら七月場所は大関をかけて戦うことになる。千秋
楽は大事な一番になる。