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横綱の初優勝・優勝間隔記録

五月場所の照ノ富士は栄光に包まれていたが、その裏で
自己ワースト記録を更新している横綱がいた。日馬富士
と鶴竜である。日馬富士は2013年の十一月場所以来9場所
と1年半優勝がない。鶴竜は横綱に昇進して以来7場所
優勝がない。ただないだけなく、優勝争いの目安となる
12勝以上が日馬富士・鶴竜ともたった1回しかない。この
低迷はどこまで続くのか。続くとしたら横綱のワースト
記録ではどのランクになるのか。
150125千秋楽幕内 223
 <日馬富士>
 
横綱が実質地位化した常陸山以降の横綱の初優勝は何
場所目か。また、間隔があいた優勝は何場所か記録を
調べてみた。まず横綱で優勝なしは両方の記録がなし
になってしまう。そんな横綱がなんと9人もいる。また
横綱優勝1回は間隔があいた優勝から外れることになる。
そんな横綱が6人いる。

横綱の優勝に関して

年2場所時代は数字はそう大きくはならない。その中でも
太刀山はまんべんなく優勝したので数字は極端に少ない。
大正時代の名横綱栃木山は3連覇後引退した。昭和に
目を移すと第一人者の横綱玉錦・無敵双葉山も数字は
少ない。
150125千秋楽幕内 129
<鶴竜>
 
数字が2ケタになったのは横綱の初優勝では照国である。
照国が横綱で初優勝したのはなんと18場所目であった。
照国は常に双葉山、羽黒山などの陰に隠れ、ナンバー2で
あることが多かった。優勝と優勝の間隔が初めて2ケタに
なったのは羽黒山である。11場所優勝なしだが、そう
なった原因は稽古で右足のアキレス腱を切ってしまった
ためである。
横綱 照国 
<照国のブロマイド>
 
横綱初優勝が遅かったのは横綱返上問題をおこした千代の
山の13場所目、1回の優勝で横綱になった鏡里の11場所目、
横綱昇進が甘いと言われた朝潮の12場所目、攻めで自爆
してしまう柏戸の12場所目などが目立つ。7場所中の
鶴竜は2ケタにならないためにもここらで優勝しておき
たいところだ。
 
羽黒山の優勝と優勝の間隔11場所を超えたのが佐田の山の
14場所である。常に大鵬という壁に阻まれ、15場所目に
優勝できたのは大鵬が途中休場したときだった。大横綱
北の湖は23回目の優勝から最後の24回目の優勝まで13場所
優勝がなかった。佐田の山の記録を更新したのは曙である。
18場所優勝なしは現在ワースト記録である。貴乃花は1ケタ
勝利、途中休場、全休で苦しんだ時期に13場所優勝が
なかった。日馬富士は七月場所で優勝できなければ2ケタ
優勝なしの仲間入りとなる。
 曙2
<曙>

七月場所は照ノ富士だけでなく、鶴竜、日馬富士にも

おおいに注目する必要がある。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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